イランイスラエル戦争

日本は冷静に対応する必要がある。イスラムとは合わないと言っても、絶対に必要な石油資源はイスラム国が握っている。ロシアから輸入するわけにもいかない。10/7のハマスのテロ、大虐殺攻撃は許せないし、目をつぶる必要はない。だが、今回の件は大使館付属の領事部を攻撃した原因がある。

これが「領事部ではなくテロの総司令部だ」と言うのであれば、それを国際社会に認知させる事が、イスラエル側には必要であった。そうでないと、イラン側に、イランと敵対する国の大使館を攻撃する理由付けを与えてしまう。実質的には大使館領事部ではなく、テロ関係の司令部機能があったとしても、相手につけ込ませないためにも、こうした手順を踏むべきだったと思う。

日本の国益は何かを考えてみよう。

①アラブ諸国の石油は必要だ。
②同時にイスラエルの対ミサイル技術も、日本にとって必要な技術

従って、両サイドとも仲を悪くするわけにはいかないのだ。

日本は伝統的にイランとは仲が良かった。イランとイスラエルの間に、日本が入ることは出来ないだろうか。外交の力を発揮することは出来ないのか。日本はアメリカとは切っても切れない仲。仲悪くなるわけにはいかないが、この機会に改めて「日本独自外交」について積極的に取り組んだらどうか。

中東の問題は一筋縄ではいかない。例えば、ハマス、ヒズボラ、フーシ派の背後でイランが操っているのは事実だが、今回の件とは「別観点が必要」と思っている。いや、つながっていると言うのは事実だし、その理屈はよく分かるのだが、そこだけに捉われてはいけないと言うこと。つまり、大枠、全体で捉えることと、個々の事件の詳細を見ていく必要、両方の見方を理解し、是々非々で分析していくことが大切、必要だと思う。なぜなら、大枠だけで議論を始めると、イスラエルの占領開始時期まで遡ることになる。いいか悪いかは別にして、それが原因、始まりであることは間違いないから。結果、議論の収拾がつかない。冷静に物事を一つ一つ見ていく必要がある。

※私は、ハマスの非戦闘員を大量虐殺をしても構わないという闘争方法には賛成できないし、同時に、イスラエルの占領政策も支持できない。あくまで、今回は、「日本の国益」という観点で語らせていただいた。


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