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「クルエラ」を観たその前後の感想(ネタバレなし)

101匹わんちゃんのヴィラン「クルエラ」の生まれ育ちを描いた映画が始まったらしい。やったー!
ヤッターマンを初めて観た小学生の頃、「往々にして敵の方が魅力的である」と気付いたときからヴィランやダークヒーローが好きになった。クルエラもきっと格好よく描かれるに違いない!すぐに実写版の「101」「102」を復習して、クルエラに備えた。

僕は大阪に住んでいるのだけど、5月末時点ではコロナ禍の緊急事態宣言中で、大阪の映画館がどこも開いてなかった。調べてみると、最寄りでクルエラを上映していたのは京都・桂川のイオンシネマであった。

桂川イオンか。一回だけ行ったことあるぜ。まだ関西では「カメラを止めるな!」が全然上映されてなかった頃、桂川イオンだけ扱ってたから観に行ったんだ。駅からのルートもシンプルだったし、ここなら大丈夫ですわ。チケットをネット予約して電車に乗り、桂川イオンに向かった。

上映時間10分前、桂川イオンに到着。数年ぶりに訪れた店内はすっかり様変わりしていた。いや、そもそも店内の様子を覚えていたわけではないが、京都は京都でコロナ禍に対して「まん延防止等重点措置(まん防)」を執っていて、イオンも部分営業になっていた。食料品売場と、飲食店がぽつぽつと、あとビアードパパとか一部の店しか開いてなかった。その他はもうエリアごと封鎖されていて、防火扉で通れなくなっていたり、エスカレーターが止まっていた。どうしよう。3階までエスカレーターで行くつもりだったのに。広いイオンを歩き回ってみたけど映画館への案内が見つからない。あと5分で映画が始まる。インフォメーションで聞くのは癪なんだ。手前の脳ミソで乗り切りたい。エレベーターが稼働していたので乗ってみたが、3階のボタンは押せなくなっていた。

結果的に映画には間に合った。地元のイオンの作りと経験から推測して、いったんエレベーターで屋上駐車場まで上がることにした。イオンの屋上駐車場にはエリア直通のエスカレーターかエレベーターがある。映画館直通のもきっとあるだろう。推測は当たり、無事にたどり着いた。

映画はかなり好きなタイプだった。どうして毛皮フリークになったのかという肝心な部分はいまいち分からなかったけど、ホアキン・フェニックスのJOKERみたいなもの、要するに新しいクルエラだと思えばいい。


映画が終わって、僕は新たな窮地に立っていた。帰るルートが分からない。

エレベーターはいくつかあるが、時短営業の影響で、1階はすでに閉店して行けなくなっている可能性がある。乗ったエレベーターの1階ボタンを押しても反応がなくて、一緒に乗り込んだ人が「何やってんだ」みたいな顔で横から屋上ボタンを押す想像をした。それだけは絶対に避けたい。同じタイミングでクルエラを観て、屋上駐車場に向かわない人を見つけなければならない。シアターを出るのが人より早かったので、映画館のフードメニューを見るふりをして人波がくるのを待った。それから人の流れについていって、エレベーターの下ボタンを押した人と一緒に乗り込み、無事に帰路についたのであった。

しかしいらない事に頭を使わされた一日だった。コロナ奴がよ。


以下投げ銭のお礼代わり、今週の昼食の感想です。

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