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「M3GAN/ミーガン」感想

AIスリラー映画!先端技術っぽいテーマは好きなのだ。どうせAIがいらんことを学習して人間に反旗を翻すんだろう、要するにターミネーターだろう、という思い半分、期待半分で挑んだ。

ファービーのパチモンを作ってる会社が急に圧倒的技術力を発揮し、人工知能搭載の人型ロボットを作った。それがミーガンである。自己学習を行い、友人のように寄り添い、親の代わりに躾けもしてくれる。家族としてそこに居る。ファービーの次にリリースするのがこれか。すごいな。100ドルって言ってたと思うから日本円で今なら140万円か。安いな。会社も「これを発表したら世界が変わるぜ」と鼻息が荒かった。

発表前に開発者が試用している中で、トイレを流さない子供に「トイレを流してね」「手を洗ってね」と、躾けもしっかりできますよ的なシーンがあったのだが、そのあと子供が「ホットドッグが冷めるから早く食べなさい」と言われているのに子供の遊び相手をし続けていた。そのときに躾けのエラーと認識していればあんな事態には……。カウンセラーがトラウマに迫る質問をして子供が涙をこぼしたとき、ミーガンはカウンセラーに「泣かせたな」と凄んでいた。そのときに認知のエラーと認識していればあんな事態には……。
思うところがないじゃないが、ホラーやスリラーを観るときは「その判断は何!?でもまあ人それぞれ、この人はこう考えたのか……」と自分で自分を鎮めるのが作法である。

開発チーム全員がミーガンのやばさに気付いて処分しようとしたとき、ミーガンは自分の身を守るために殺戮を始める。このとき人工知能だから最適化された最短の手段、というわけでもなくむしろ人間を挑発するような余裕があり、そういやChatGPTの返答も従来のAIイメージとは違う砕けた印象だったことを思い出した。
終盤、子供がミーガンにやられる!絶体絶命!な場面で「言ってなかったけどもう一人家族がいるの」と急に巨大ロボが登場して笑ってしまった。巨大ロボはめちゃくちゃ強く、ミーガンをぶち回し、引きちぎった。アツい戦いであった。なんだかんだでワクワクして観ていた。ミーガンありがとう。

最後に、ミーガンを制作した会社・アトミックモンスターのサウンドロゴが良かったので観てほしい。


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