シャニマスMD二日目〜シャニマス流リスクヘッジ〜

前回の記事で大体のプロットが紹介されていたが2日目の感想は追加する形と感想考察で記載する。

DAY2

登場順とユニット混合は同じだがユニットの楽曲はそれぞれ別。パフォーマンスや演出は変わるので2日分買っても価値があるということになる。これにより一部全体曲を除くほとんどの楽曲が披露された。

欠けたノクチル

2日目の大きな違いは樋口円香役の土屋さんの不在である。実際どのような状態で演目を行うのかということに関しては未知数であった。

イルミネの楽曲が終了しノクチルの出番、場面は暗転する。

収録された円香の台詞が流れ、透の台詞が続き、歌唱が始まった。


ノクチルの欠員の答えは、そこに空白を残すことであった。常に一緒にいる。だからこそ誰かが代わりをやるということではなく円香のパートは音源を流すという形になった。またドローン撮影によって円香視点と思われるシーンも存在した。

言ってしまえばCUE!のイベントが先に押さえられていて出演できなかったというだけなのだが、この僅かな台詞の応酬こそがドラマを作り出したとしても過言ではない。さすがはコミュ作りに定評のある作品である。

演者も作品一つに傾倒できるわけでもないので不在というステータスは時折起こりうることである。またメンバーが揃わないために本来のパフォーマンスとは離れてしまうことは観客にとっては物足りないという感想を呼び起こしかねない。

そんな一つのトラブルをチャンスに変える。この演出によって観客の涙を誘い結果として良い意味での印象に残させる。また考察好きなシャニマスユーザーへのネタの提供ともいえることからケアとしては十分であっただろう。


起こり得たかもしれないIF

ここで一つの疑問が浮かぶ。欠員はDAY1にもあった現象だということである。ならば果穂役の河野さんがプリキュアの仕事でいないことに対するケアがあったのではないかということだ。俗な言い方をすれば果穂がDAY1に参加できなかった異聞帯である。

少しばかり考察する。円香のような表現をするのかといえばそうではないようにも感じる。果穂は元気な子である。しんみりするような描写はやや不釣り合いだ。

各ユニットのエピソードでは立ちはだかる障害として悪い大人といった業界の闇が描写されることがあるが、方クラに関しては比較的マイルドであることが多い。ヒーローのモチーフがある以上は悪は倒されるもの、決着がつかない闇との対峙は控えられているなど制約があるのかもしれない。

果穂は正義感が強い故の悩みもあってか時折躓くこともある。いわゆる果穂起点でのエピソード発生は十分に起こりうる。そこで思い出したのは「雨のち、マイヒーロー」の風邪でお休みというもの。作中での発生源としてはあってもおかしくはない。ただし最近の情勢の一因を彷彿とさせるのはあまりよろしくないという意見もあるだろうか。風邪を避けるとすれば怪我をして休み等が考えやすい。果穂がメンバーそれぞれの名前を呼び、答えるのは全員という描写が頭に浮かんだ。

では穴埋めはどうなるのかという話だが、もしかするとノクチルのような空位を作る手法ではなかったのかもしれない。果穂のパートを他のメンバーが埋め合わせるということだ。ここで思い出したのは「無敵の証!五紋章!」である。あれは各メンバーの葉(紋章)が果穂に集まることだが逆もまた然りではないだろうか。思いや魂といったものが各メンバーに宿る。だからこそ分担する。

もしこのような手法であったとするならばメンバーの欠員に対しそれぞれの答えがあるということでまた一つのエピソードが発生していたのかもしれない。

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