外科時代の話② ~外科2年目・当直デビュー~

こんにちは、堀田です。

今日は、外科2年目時代のちょっとした小話を書いてみます。


外科に入った以上、遅かれ早かれその日が来るのはわかっていました。

それは、当直デビューの日です。


当直とは、夜、院内の医者がほとんどいない間、緊急事態が起きた時に対応する医者のことです。


当時、病院の当直体制は内科系当直医1人、外科系当直医1人、小児科医1人、研修医1人。

その4人で病院内の安全を守っていました。


病院内の安全を守るということはつまり・・・その病院が包括する地域の夜間の安全を4人で守るということでもあるのです😱


外科2年目のある日、ついに当直デビューの日がやって来ました。


先輩の一人がニコニコ笑いながら近づいてきて言いました。
「僕たちはこれで帰るからな。この病院と地域医療はお前の肩にかかっている。任せたぞ、俺たちを呼ぶなよ!」


そんな先輩の後ろ姿を見送り、エレベーターが閉まった瞬間、
「そうか、全責任がかかっているのか・・・」
と愕然としたのを覚えています。


その日の夜は「何事もありませんように」と初めて神に祈りました。


その後、初当直の一日がどうなったかというと・・・実は何も覚えていません。

ということはきっと、何事も起こらず朝を迎えたのでしょう。


これが僕の外科医としての当直デビューでした。


今日は以上となります。
お読みいただきありがとうございました😊

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