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物騒な世の中で息を止める続けるのは難しい

世の中に蔓延るニュースは悪い事ばかりだが、世の中全体は着実に良くなっている、という話を聞いたことがある。

悪いニュースは人の関心を引き付けるようで、それが収入になる人々にとっては良いニュースをたくさん発信する必要性なんてないようだ。

だから、必要以上に悪いニュースに落ち込む必要はない。それは人間の本能の悪戯なのだから。というのは本当なのだろうか?

ロシアとウクライナの情勢、円安、物価高、物騒な事件、新型コロナウイルス。

ここ2、3年の世の中の動きを見ると、到底世の中が良くなっているとは思えない。まぁ、株価が乱高下しようと、インデックス・ファンドは10年単位の長期で見れば最終的にはプラスになっているのと同じように、ここ数年は暴落の時期なのかもしれない。あと、3年くらいすればもう少しマシになっているのだろうか?

長期的な観点でみれば大丈夫だとしても、我々一人一人の人間は今現在を常に生きている。過去や未来を想像することはできるけれど、それはリアルではない。

10秒間、息を止め続けることは大概の人に可能だろうけれど、10分間息を止め続ける事は誰にもできないだろう。

多少のアップダウンには対応できても、長い間のダウンに人体は対応できない。10分後に酸素が大量に供給されるからと言っても、それで一安心とはいかないのである。

だから、将来的に世の中が良くなるとしても、この悪い事柄が蔓延る世の中で耐えられなくなる人は出てくるだろう。精神的に参るのか、肉体的に限界を迎えるのかは知らないけれど、どうにもならない事柄はある。

悪い事柄が立て続けに起こって、今までの生活を維持できずに人生を保つことすらできないのならば、何もしない生活でもいいから耐え続ける道を歩んで欲しいと思う。

とはいえ、一度上げた生活レベルというのは落とすのが中々難しいと聞く。世間への見栄や自分自身のプライドなどが関係しているのだろう。承認欲求の方が自分の命よりも大事だと言う人は結構いるらしい。

人間は動物よりも知的だが、動物よりも間抜けなのかもしれない。

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