親友 ナゴン 2 スマホが曲を流し始めた。呼び出し音である。ナゴンからだ。 え、いま午前三時ね。なんだろう? なんとなく疲れた気分…… 「ナーチン、どうしたの?」 「う……」 「どうしたのよ、ナーチン。大丈夫?」 「エ、エミリン……、エミリンこそ、大丈夫なの?」 ナゴンは奇妙なことを話し始めた。 「昨日、エミリンと別れ、アパートに戻ったのよね。 いろいろ考える事があったので、寝たのは、深夜十二時過ぎてたと思う。 そして、ウトウトしていたとき、ドア
親友 ナゴン 1 夫に先立たれてから初めてランチにでかける。ナゴンとのイタリアン·ランチである。そういえば買い物には行っているが、長い間、楽しい会食などはしていない。 イタリアン·レストランは若い女性グループや熟年カップルなどで賑わっていた。 こんな雰囲気でナゴンと二人で食事ができるのは心が浮き立つ思いである。 わたしの心が晴れやかになるように、ナゴンは楽しい話題を探して話しかけてくる。 ほんとうに有り難く思う。気づかいに感謝している。 「エミリン(エミ
前書き 「エミーナの朝」は、わたしエミーナに起きたことを絵物語にしたものです。 素敵なワールドがひしめき合っているclusterというメタバースに魅せられて、このような絵物語を書く気になりました。 内容は、まったくの「作り話」です。体験や他の方のできごとではありません。 各画像はclusterのいくつかのワールドで、許可を頂いて撮影させていただいたものです。 画像の下にワールド名と作者様のニックネーム(敬称略:部分省略あり)が記載されています。 人間