決心

最初の記事。

逆に何を書いていいかわからないのでまずは私がなぜnoteを始めたのか書いてみようと思う。

私の母は少し名前の知れた人で、文章を書く仕事をしている。母の書く文章はとても優しくて、物の核心をついていて、娘の贔屓目を抜きにしても素晴らしいものだと思う。

小さい頃の私は周りの大人の言う「ほとりちゃんもきっと文章を書くのが上手だね。お母さんの子だから。」という言葉を真に受けていた。読書感想文や、詩を書いてみる授業にとても意欲的だった。でも少しづつ大人になるにつれて、どうやら私に文章力は遺伝していないことに気付いてしまったのだ。書きたいものや書きたい気持ちがあってもうまく言葉にできないことが悔しかった。

そこから約10年、大学のレポートとTwitterやInstagram以外で文字を書くことはなくなった。そして私はこの春から社会人になった。今は小さな町の小さな建設会社のOLをしている。一番歳の近い人で30代半ば、会話をすることもほとんどないまま１ヶ月過ごすと、自分の中の情報が飽和し始めるのを感じた。

大学生の頃は呼べば河原に集まってくれる仲間がいて、映画の感想や好きなアーティスト、好きな曲の話で朝まで語り明かすことができた。夜風、９%の缶酎ハイ、iPhoneで流す音楽、そして尽きない話題が４年間私を生かしてくれていたのだと初めて実感した。

好きなもののどんなところが好きか、何が私を変えてくれたのか誰かに聞いてほしい。ニュースを見てモヤモヤとする気持ちをどこかに吐き出したい。その一心で苦手意識のあった文章を書いてみようと思い立ったのだ。

きっと気持ちを上手く文章に起こさなくてイライラすることもあると思う。母と自分を今更比べてしまうかもしれない。それでも何とか書いていってみようと思う。

こんな私の文章に付き合ってもらえると幸いです。