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ほとりのエッセイ

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ながれのほとりが普段考えていることをつらつらとまとめたエッセイたちです。
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#webライター

#23 もしも昔の文豪たちがSNSをしていたら

※下書きなしで思いつくままに書いていきます。多少の不備はお見逃しください。 「やっぱ、春は夜明けがヤバいよね。そして、読経ライブのお坊さんは声がいい人に限るわ💛」 by「枕草紙」 リア充ライフを送り、インスタ映えをねらうのが清少納言。  「あの人、知ったかぶりをしてあれこれ漢字を書き散らしているんだけど、よく見ると間違っているところもあるわよ。」by「紫式部日記」 Twitterでライバルをさりげなくディスる紫式部。  「夫に女がいるらしいから調べてみたら、どうやら

#24 方言こわい?!

※下書きなしに思いつくままに書いています。多少の不備はお見逃しください。 先日、Twitterで関西地方と関東地方における方言の解釈の違いが話題になっていました。 これによると、関西人的には「~でしょ」は敬語表現なのだそうです。 私は関西人でも関東人でもありませんが、「~でしょ」は、たしかに敬語表現には感じられないですね。 このほかにも、関西では「アホ」は挨拶代わりの言葉らしいです。 しかし関西人でない私は、そんなに親しくない人に「アホ」と言われたら、かなり落ち込む

#47 君の呼び名は。

先日、Twitter上のスペースにて、ライターさん同士の対談がありました。 その中で、先輩ライター(30代独身)が、後輩ライター(20代既婚)のパートナーさんのことを「お妻さん」って呼んでおられたんですね。 これを聞いたとき、わたしは一瞬何を言っているのか分かりませんでした。でも、そこから続く二人の会話を聞いているうちに、これはまさしく、 「日本語には結婚相手を呼ぶためのふさわしい敬称がない問題」 であることに気がつきました。 日本人男性がパートナーを指して呼ぶ名称

#46 国歌セイチョウ⁉

もうすぐ、わが子の卒業式。 しかし、昨今のご時世により、在校生の出席はなし、列席できる保護者も1人までとなっている。 しかも、最近子供がYouTubeでこちらを見まくっているので、せっかくの感動的な歌がダイエット推奨曲にしか聞こえない弊害が起きているし。 なぜか着用するたびにきつくなっている礼服が、まだちゃんと着られるかどうかも確かめておかねば…。 ただ、学校から配付された卒業式についてのプリントをよーく見直してみると、見慣れない言葉が書いてあった。 「国歌清聴」「

#45 ライター人生相談

先日、Twitterのスペースにて、Webライターさん同士の対談がありました。 表向きのタイトルは、一定の成果を収めたWebライターが今後どのようにしてビジネスを拡大していくかでした。しかし、終盤に差し掛かるころには、なんだか少し風向きが変わってきたように感じたんですね。 あくまでもわたし個人の印象では、悩める若手Webライターが先輩に今後の生き方の相談をしているような感じに聞こえました。 とはいえ、そのWebライターさんは最高月商160万円だの、コンテンツの累計売上が

#44 言葉の力

今はむかし、私が中学生だったころ、教科書にある文章が載っていた。 それは大岡信さんの「言葉の力」という作品である。 そのなかで印象に残っていたのが、ある染色家の方が染められた桜色の着物についてだった。 「そのピンクは淡いようでいて、しかも燃えるような強さを内に秘め、はなやかで、しかも深く落ち着いている色だった。その美しさは目と心を吸い込むように感じられた。(中略)この桜色は一年中どの季節でもとれるわけではない。桜の花が咲く直前のころ、山の桜の皮をもらってきて染めると、こん

#42 ラビット ラビット

わたしが所属させていただいているオンラインサロン、校正部にて、新しくイメージキャラクターが誕生し、その名前が発表されました。 可愛らしいウサギのキャラクターは、エダユカさん(@edayukaXD)のイラストによるもの。 そして名前は校正部員からの募集&投票で決められました。 部員ならだれでも自由にネーミングを提案できるということで、わたしも張り切って名前を考えたのですが……。 「お世話役のつっきーさん、ウサギ、つきのうさぎ、いや、これではセー〇ームーンじゃないか。とい

#41 呪術かあさん

子どもが家庭科で裁縫の授業を受け、作品(?)を持って帰ってきた。昨今は家庭科も調理実習ができないらしく、じゃあ、どうしているのかと聞いたら、「エア調理実習」とかいう、すばらしく面白味のない授業をやっているらしい。 しかし、本人いわく、もっともイヤなのは裁縫なのだという。 「裁縫なんて習って、将来、どんな役にたつの?」 確かに、家族の晴れ着を全て手縫いしたわが祖母の時代とは違い、いまどきの主婦は裁縫のスキルなどなくても、どうにか生きていける。 ただ、一つの例外を除いて。

#40「生産性」とは

久しぶりに、知人の2歳児くんのお世話をする機会がありました。 言うまでもなく、2歳児くんって本当にカワイイですよね。 ぷくぷくのほっぺ、ムチムチのあんよ。つぶらな瞳。 まだ十分に回らない舌で、一生懸命にするおしゃべり。 もう、存在自体がカワイイんです。 しかし、2歳児くんはとにかく元気です。少しもじっとしてなんかいやしない。 まあ、本人に危険が及ばない限りは極力手を出さなかったけど、それでも「ちょっと待って!」というときはある。 結局3時間ほど一緒にいただけで、

#37「ペンギン」インフルエンサーに学ぶ

「リンク先を表示するときは、文字にもリンクを貼ってください」 先日、ある仕事でこんな修正指示を受けました。 わたしはこれを受けて、さっそく指示どおりに直しつつも、 「埋め込みリンクがあるのに、どうして文字にもリンクを貼る必要があるんだろう?」 なんて思っていました。埋め込みのほうが面積が広くて目立つし、なぜ同じ情報のリンクを2つも重ねて表示する必要があるのだろうかと。 そんなド素人が抱きがちな疑問の答えが、ある勉強会の場で示されたのです。 経験上、ボタンよりもテキ

#36 ぼったくりSEOライティング

「トイレが詰まっちゃった!」 「水道蛇口から水が吹き出してきた!」 こんなときには、あわててネットで業者を検索したくなる。 だが、ネット検索で上位表示された業者にはすぐに依頼しないほうがいい。 少し前に、NHKラジオでこんな趣旨の発言がありました。 結論から先に言うと、こんなときは ①まず止水栓か元栓で水を止める ②業者を検索するのではなく、大家さんやハウスメーカーの担当者などに相談する のが無難なのだとか。 理由は、「ネット検索で上位表示された業者には、違法な

#25 名に込められた想い

※下書きなしに思いつくままに書いています。多少の不備はお見逃しください。 北京オリンピックのフィギュアスケートで、見事メダリストとなった宇野昌磨選手と鍵山優真選手……の胸元に輝くおそろいのネックレス。 これは、お二人とスポンサー契約を結んでおられる磁器ネックレスメーカー「コラントッテ」の製品です。同社の製品はほかにも卓球の伊藤美誠選手など、そうそうたるアスリートの方々が愛用しておられるようです。 なんでも男子シングルスのメダリストが決定した日には、このコラントッテのネッ

#20「Webライター」と「テント生活」の親和性を考える

「『Webライターのササキさん』って、かわいそうな人生の人が多いよね」 小学生の娘がこう言った。 娘よ。とりあえず、Webライターの佐々木ゴウさんと、ジャーナリストの佐々木俊尚さんに謝ろうか。 娘が読んでいたのは、佐々木ゴウさんのこんなブログ。 「早稲田大学法学部を卒業後、新卒でNTTに就職。その後Webライティングで独立して、半年で月商100万円突破」 「早稲田出たけど職と家がなくなったので、テントで生活することにした」 このふり幅の大きさに、小学生でなくとも驚

#19 この冬最初の雪に想う

花の模様が刻まれた深みのあるブルーのスカートに、黒い胸当て。肩には、同じく深みのある赤いケープ。 これまで、街でこんな姿をした女の子たちを何人見てきただろう。先日もショッピングモールで、そんな装いをして満面の笑みをうかべる「ミニアナちゃん」を見かけた。 室内とはいえ、この時期にしてはちょっと涼し過ぎるかなというその服装。だけど、にっこにこの彼女を見ていると、 「絶対、この服を着たままお出かけするの」 とママたちに言い張ったんだろうなというところまで想像できて、なんだかほほ