マガジンのカバー画像

香川本鷹の話

36
島旅農園「ほとり」の看板、香川本鷹。フォロワーさんたちのご感想や自分の記事をマガジンとしてまとめていきます。
運営しているクリエイター

#家庭菜園

種まき、そして発芽【今年も香川本鷹の栽培が始まりました】

遡ること20日ほど前、今年も島の唐辛子・香川本鷹の種をまきました。 これから1月頭くらいまで、ともに生活していきます。 400年以上の歴史を誇る香川県の伝統野菜です。 さて、まずは苗床を構えるところから。 苗床とは苗を作るために作る畝のことを指します。そのため、苗作りが終わると解体し、栽培用の畝へと戻します。 写真は、鍬で土を上げ、表面をレーキや竹の棒で表面をならしている様子です。 さてこちらが唐辛子の種。この一粒が大きくなって、無数の実をつけるとはにわかには信じがたい

唐辛子越しの空、見たことありますか?【伝統野菜・香川本鷹】

新年早々、グラビア写真に鼻の下を伸ばしたそこの貴方。タラリと赤く流れたのは、、、 もしかして、唐辛子ですか? ーーー というわけで、正月休みも終わりまして、今日からまた投稿していきます!何卒本年も宜しくお願いいたします。 ちなみに、大量の唐辛子の天日干しが見られるのは12月ー3月の期間限定です! ★五右衛門風呂が日に日に気持ちよくなってきた農家民宿はこちら↓(素泊まり一人5400円〜、一棟貸し)

欲よりも情のほうが捨てられない 〜唐辛子の間引きに思う〜

4月頭に苗床に播種した唐辛子・香川本鷹。ようやくある程度大きくなり、先が少しずつ見えてきました。 下の2枚が子葉とよばれ、上段の本葉が2−4枚の状態です。今はまだ3cmあるかないかほどですが、ここから10cm-15cmくらいまでこの苗床で成長を待ちます。 もし写真の3つともが大きくなるとどうなるか、、、そう葉同士がぶつかってしまう、、、 なので、間引きます。 いつも指導してもらっているおじいさんに間引きのコツを聞くと、 「思い切りよく、ためらわずに切る」 きれいで丈

離島の唐辛子・香川本鷹の種まき

農業には「苗半作」という言葉があるそうで *  先日3月31日、今夏の収穫に向けて香川本鷹の種をまきました。昨年は試験栽培でしたが、今年からは本格的な出荷・販売を目標としています。 予定作付面積は350~400㎡。最終的な作付株数としては、おおよそ150~180株となる予定です。 さてさて、まずは残していた大きな実から種を取ります。 島の師匠曰く、大きな実の種からは、やはり大きな実ができやすいそうです。 次にハサミで切開。 ぎっしり。 ざっと数えたら一つの実から約

対カメムシ汎用トウガラシ型決戦兵器、爆誕。

汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン!ではなくて、対カメムシ汎用トウガラシ型決戦兵器ペスティサイド!(ペスティサイドは英語で殺虫剤) 実際は殺虫剤というよりは害虫忌避剤なんですけどね。トウガラシは実はナス科の野菜でして、たいへん多くのカメムシが群がり、実や株に傷をつけます。これはナス科の野菜であるトマト、ナス、ピーマンも同じです。他にも実に穴をあけるタバコガの幼虫も厄介。 香川本鷹に群がるキンカメムシ。生で見たら血の気引きます。 傷が付いたから食べられないわけではありません

唐辛子・香川本鷹の作付計画を皆様にも見てもらいたい件

香川県の島々に400年も前から存在していたと伝えられる「香川本鷹」と春を迎える話です。 いかんせん私も作付計画を立てるのは生まれて初めてなので、どうぞお気軽に読んでやってください。 各地のやり方今回、作付計画を練るにあたり私には2つの参考対象があります。 ①三豊市の唐辛子農家の実績 ②島の師匠ご夫妻の経験(島在住歴85年) ②ももちろんとても有益な情報なのですが、本格栽培されていたのは幾分20年前の話だそうで、、、そしてもちろんデータ化されていないので、ちょっとイメー