マガジンのカバー画像

こんなやつもいるから大丈夫です、知らんけど

259
日常の疑問や問題意識、抽象的な問いをあーでもない、こーでもないといいながら、簡潔で読みやすいエッセイにまとめます。 どうぞ、肩の力を抜いてお読みください。 きっと何か発見があり…
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

ドッチが強い奴のポケモンは、1匹だけがレベル100

ドッチボールが強い奴のパーティーは1匹だけレベル100で、残りは雑魚だったように思う。 僕と彼が小学生だった頃、彼は他のポケモンを全く育てる気がないのか、最初に博士からもらったポケモンだけを育成している。だから、そのエースポケモンはレベル100だった。 かたや私はというと、パーティーのレベルを均一に保とうとしていた。だから、個々のポケモンのレベルは低くても、パーティー全体としては総合力が高い。そのため、ストーリークリアには全く問題がなかった。 ただいざ彼と通信対戦をすると

それでも私は性癖に線を引く

日記が続かない。 きっとこの先も続かないのだと思う。 「本棚みられるって、セックスみられるより恥ずかしくないですか?」 とデザイナーの彼は私に笑いかけた。彼は完成品は広く披露できても、制作過程をみせることは避けたい。自分の性癖を知られるような気がするらしいのだ。 経営する宿には大きな本棚がある。彼の言葉を聞いてから、私の性癖はここにある気がし始めた。挙句、私はその性癖に線を引く。 「3年くらいもう書いてるんですけど、あのときの自分って若いなって思いますよ」 東京から

ひみつ基地は何が秘密だったのか

この公園は球技禁止らしい。 だとすると、子どもたちは何をして遊ぶのだろう。持ち寄ったゲーム機をピコピコするか、ひみつ基地を作る程度か。なんて旅先で訪れた中途半端な広さの公園で、そんなことを考えていた。 「勝手に入ってこんといてや。ここ俺らのひみつ基地やねん」 小学生おそらくその中学年頃の私は、公園の茂みに打たれた軟球を探しに行った。4人しか集まらなかったその日の野球では、打たれた瞬間にゴロでもフライでも全てヒットになる。そして公園の茂みにすべからく落ち込むのだった。 そ