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こんなやつもいるから大丈夫です、知らんけど

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日常の疑問や問題意識、抽象的な問いをあーでもない、こーでもないといいながら、簡潔で読みやすいエッセイにまとめます。 どうぞ、肩の力を抜いてお読みください。 きっと何か発見があり…
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2022年5月の記事一覧

天ぷら120円と讃岐の国

うどんに天ぷらをトッピングするか否か。 讃岐の国に引っ越してきた私にとって、この問答は日本経済の行く末よりもよっぽど由々しき問題である。 「人生は選択の連続だ」と敏腕IT社長は声高に叫ぶ。ただうどん屋がもはやインフラと化した香川県では、県民は彼よりもよっぽど日々選択に迫られているように思う。 その選択は天ぷらをトッピングするか否かという先の根源的な問いでもあるし、トッピングをすると決めた後に「どの天ぷらをトッピングするか」という新たなる選択も含んでいる。 もっとも讃岐の

俺もSMAPに無条件に肯定されたい人生だった

私がもし男であることを悔むとすれば、その原因はSMAPにある。 今思うに、現在27歳の私はSMAPを見て育った言っても過言ではない。テレビっ子だった幼少時代、私の両親もそれを咎めるタイプでもなかったので、テレビスター達はどんな業界のスターよりもスターだった。 そして、当時、SMAPはやはりスターだった。 どんな時間帯でも、SMAPの5人のうち誰かがテレビ画面に映っている。 もはや酸素と同じくらい、SMAPは当たり前に私の中に取り込まれていた。 ともすると、昔から私の頭の

「ウチの旦那も太鼓判!」って誰やねん

ネットで料理のレシピをみていると、しばしば、 「ウチの旦那も太鼓判!美味しい煮込みハンバーグのレシピ」 なんていうタイトルをよくみかける。そして、毎度思うのだ。 「誰やねん、ウチの旦那って」 さて、事の本題はもちろん煮込みハンバーグなのかハンバーグステーキなのかではない。すなわち、「ウチの旦那も太鼓判」という表現にある。 もっとも私が素直で可愛い人間ならよかったのだが、毎度毎度例えば「お宅の旦那は、何でもかんでも不味いって口にするような奴なんか?」なんて邪推してしま