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放浪No.11 変わりゆく感覚と概念

ふと目が覚めると、時間は深夜の3時。
一人宴会でおつまみを食べながらビールを飲み終え、お弁当を平らげたところで記憶をなくしていた。
ハイになっていて気づかなかった疲れにアルコールが相まって、いつの間にか寝てしまっていたのである。
睡眠時間のわりにスッキリした気分なので起き抜けにシャワーを浴び、貯めていた洗濯物をランドリーへと突っ込む。
パソコンでYouTubeを見たりGoogleマップでルートを確認してるうちに洗濯が終わったので、次は乾燥機に入れる。
のんびりと洗濯物が乾くのを待ちながらパソコンを触り、乾燥機が終わる時間を見計らい回収する。
洗濯物をたたみ、リュックの中を整理して出発する準備を終えると、プランの時間まで再びのんびりする。
そして時間をオーバーする前に身支度をして、インターネットカフェを後にする。

確認したルートでは、緑色の部分(山道や緑地帯)が少なくてグレーの部分(住宅街や商業施設)をメインなので走りやすい日になるだろうと思い、自転車に跨る。
山道に比べるとなんて事のない上り坂や跨線橋をクリアして勢い良く進み、20キロほど進んだところで大きな橋が目の前に現れた。
交通量が多く大型車も走っているので、歩道を慎重に走りながら橋を渡っていくのだが…風がきつくて走りづらい。
帽子を飛ばされそうになり「飛んだら拾いに行けないな」と思いながら橋から川を見下ろすと…とんでもなく高い。
高いところが苦手な俺にとって、橋が終わるまでの新たな試練を与えられた気分になった。
歩道の足元は、おそらく鉄板1枚で横を見れば、頼りない鉄の柵のみ。
そんな状況下の中で良くない想像ばかりをしてしまいながら、早く渡り終えたいと繰り返し頭の中で唱えていた。
体感では長い長い橋を渡り終え、少し神経を落ち着かせるためにコンビニで一服をしながら休憩をとる。

そしてコンビニの店名を見て気づいた

あ、県が変わってる笑

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