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楽器投資について(コラム)

今、投資初心者向けの記事を書いております。その記事の最後に載せようとしているコラムになります。とりあえず無料で公開します。


わたしはギターが好きでギターを始めてから10年くらい楽器屋やデジマートを徘徊しています。数年前、100万円のギターが数年後に350万円に化けたところを目撃しました。それから、今後価値が伸びそうなギターはないか、適宜チェックしています。



もちろんギターのみならず、ベースやヴァイオリン、ピアノなども投資の対象です。もし、楽器投資をするのであれば、自分の好きな楽器、弾ける楽器、基本的なメンテナンスができる楽器を選びましょう。

特に、ヴァイオリンは、本当にすごい人が作ったものであれば、300年後が一番輝くそうです。300年保管すればとても価値が上がるのではないでしょうか。世界的な名器、ストラトヴァリウスはまさに今絶頂期にありますね。うまくいけば後世に莫大な資産を残せますね。死亡保険みたいなもんです。現在でも素晴らしい名器を世に送り出すビルダーさんがいるので、探してみましょう。300年経てばかなり良い値段で売れるかもしれません。

楽器の保管は、定期的に弾いたり良い環境置いたりしなければなりません。また、世界的なヴァイオリニストに弾いてもらい、現場で使ってもらうことも、価値が上がる要因になります。良い音で共鳴することで、楽器もより良くなるみたいですね。根拠は知りませんが、経験的にそうみたいですね。また、伝説的なライブ、伝説的なアルバムのレコーディングで使われれば、価値が高まります。とはいえ、他人に保管してる楽器を貸し出すのは損傷や盗難などと、どんな人であってもリスクが伴いますので、そこは難しいところですね。ただ貸し出せばレンタル料を受け取れます。小遣い稼ぎにはなるかも。

また、ピアノではいろいろなメーカーがありますが、個人的には「大橋ピアノ」が無名と言えば無名だけど、知っている人の中では評価がトップクラスに高い伝説的なメーカーではないでしょうか。大橋ピアノは廃業されていますので、もう新品が世に出ることはありません。4639台しかこの世にないそうです。一度弾いてみたいものですね。



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↑わたしが見た100万円が350万円に化けたギター。

Fender Custom Shop製のTUBE 春畑道哉さんシグネイチャーモデルの第2弾のギター。


ここからはギター(ストラト)について語ります。

持っているだけで価値が上がるギターは何万本の中で数本くらいです。見極めは極めて難しいです。なので裏を返せば、比較的参入が少ない、戦いやすいということになります。

この市場には、ヴィンテージギターを専門に取り扱っている業者がいらっしゃいます。やはり業者が一番パワーも見極める力も強いです。また、業者は業者しか入れない市場に行くことが可能なので、そこでも個人楽器投資家は負けてしまいます。また、ヴィンテージギター専門店は、保管の仕方が上手です。専門の部屋で時間を消化し、売る時を待ちわびています。家で保管するのは、湿度や温度の管理が必要になってくるので維持費がかかります。高い値段でギターを買っても、現状維持、あるいは価値が下がることは十分あります。

また、この市場にも資本家はいらっしゃいます。資本家はだいたい、芸術に精通していますからね。高い資本力で楽器を買うことはよくあることですね。

楽器投資の副産物は、高級な楽器が弾けることと、音を録音できることと、部屋に飾れることでしょう。しかし弾きすぎるとフレットが摩耗し、価値が下がります。投資目的ならライブで弾くのはやめた方がいいと思います。しかし、伝説的なライブでアーティストさんが使うと価値は上がります。また、定期的に弾かないと弦が錆びたり、ネックが曲がってることに気が付かなかったり、塗装が溶けてゴムがへばりついたりします。なので定期的に、たまにかわいがる必要があります。難しいですね。


わたしが長年見てきて、伸びるギターの特徴を2つ抑えました。こちらにまとめておきます。

・国際条約で取引が禁止されている木材を使っている

禁止木材は海外へ持ち運ぶことができないので、現存する木材でしかもう作ることができません。また、すでに禁止木材で作られているギターやヴィンテージギター、将来禁止されそうな木材のギターは価値が上がりやすいです。ローズウッドとかは有名ですね。フルローズウッドのエレキギターを見た時は、体が震えました。木材に詳しくなりましょう。

・世界トップクラスのビルダーさんが作っている

そのギターはそのビルダーさんにしか作れないので、希少価値が上がります。わたしが高騰する瞬間を見たギターは、先ほど画像をあげた春畑道哉さんのギターです。このギターはFender Custom Shopのマスタービルダーのジョン・イングリッシュ氏が作成しました。この方はすでに亡くなってしまったので、価値が高まっています。ぜひ、自分で世界的なビルダーさん、今後伸びそうなビルダーさんを探してみましょう。


というわけで、楽器投資についてでした。見極め、維持管理がとても大変ですが、おもしろい世界だと思います。デジマートの徘徊は楽しいので、やってて苦になりません。そこもいいですね。楽器できる人、興味のある方はぜひやってみましょう。

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