見出し画像

オリジナルアルバム「Where's my cookie? 」全曲ミニ解説&裏話


2023年3月、1stデジタルアルバム「Where’s my cookie? 」を勝手に作って勝手にリリースしました。勝手に作っただけなのに随分とカッコつけていますね。今回この記事ではアルバムを作った経緯や曲に関する裏話など個人的に忘れたくないことをメモがてら箇条書きのようにぐちゃぐちゃと書きました。結構長くなりそうですが最後までお付き合いいただければ。ほにゃお。
歌詞に関して「ここがこういう意味でこれはこういうことを表していて~」と作詞者が詳しく言ってしまうのは無粋だと思っているので、基本的な情報には触れますがそういったことはあまり言いません。あと僕は自分の作った作品がものすごく好きなので、自画自賛するところもあるかもしれません。あしからず。


「Where's my cookie? 」(アルバム全体)について


高校生からやっていた作詞作曲の集大成として制作を決定した。曲作りをやめるわけではないがなんとなく初期衝動の区切りとしようと思った。計画の最初は、作詞作曲を始めたときに「自分の曲だけでアルバム作れたらいいなあ」ぐらいにしか思ってなかったが、その後目標がアルバムを作ってクロスフェードの制作(発売、配信等はナシ)に変わった――むしろクロスフェードが作りたかった――。さらにその後、時が流れサブスクがメジャーになって、個人の作品の配信も簡単になったこともあり、配信にまで目標が繋がった。これは1、2年前の事だったと思う。

アルバム全体として「幸せ」をテーマに制作した。全部が全部ではないが、幸せに関連した楽曲を集めた。幸せとはなんぞや、どこにあるのか、どんなものなのかなどをテーマに歌ったものばかり(のはず)。それプラス、初期に作った楽曲についてはリアレンジを施して優先的に収録。すでに収録していた曲(ペトラルカ、coinerなど)についても、一部または全部を録りなおし、リミックスなどしてから収録した。

全体としてなかなか暗めなアルバムになったと感じる。アップテンポな曲は中々作らない(BPMが一番速い曲が「So?」で確か130)し、歌詞も前向きなものはあまり書かないので仕方ないと思う。次からは明るさと暗さのバランスに気をつけてみようと思う(反省)。

なぜ「幸せ」をテーマにしたんですか?


幸せについて考えるきっかけになったのが、何年か前に亡くなった祖母が言った「もういつ死んでもいい」という言葉だった。亡くなる数年前に祖父母の家にいたとき、たまたま祖母と二人きりになる機会があって。特に何の前触れもなく僕にそういってくれたわけだけれど、ものすごく戸惑ったのを覚えている。「そんなこと言わんとってよ」としか返せなかったことも。
それから、どうなったらそう言えるようになるんだろう、満たされていたらそう言えるのか、満たされるとはつまり幸せになることなのか、祖母は幸せだったのか、幸せってなんだろう、どんな状態のことをいうんだろうみたいな疑問を考えるようになった。そういったことを自分なりに考えたいと思ってテーマを「幸せ」にした。実際のところどういうことを言うのか、アルバムが完成した今、まだよくわかっていない。

タイトルについて


1,2年前、「SUZURI」というサイトでオリジナルのパーカーを作ったことがある――自分が着る用に作ったため販売などはしていない――。その際デザインとして採用したのが「Where are your cookies? 」という文章だった。それは元々、アルバムを作るならこういうタイトルにしようと思っていたものなんだけれど、全く同じものをそのまま使っても芸がないなと思って、「Where's my cookie? 」にした。パーカーのデザインでは骨型のクッキーを幸せの象徴として、わんこの目の前においた――ちなみにこの犬のモデルは昔飼っていた犬――。アルバムのほうもほぼ同じ意味合いでつけた。「your」から「my」に変えたのは、あんまり意味はないけれど、まあ自分なりに考えた、みたいなそれらしい意味を付け加えておく。

パーカー用に描いたイラスト。この頃からアルバムの構想があったように思う。

ジャケットについて


振り向く一人の少女と一匹の犬と、彼らの色んな姿をコルクボードに貼ったようなデザインにしている。制作予定(だった)のcookieのMVに登場する予定(だった)のわんこと少女(「クゥ」と「きーさん」と呼んでいる。安直だね。)をモチーフに制作。案は3つほどあって、クゥときーさんが遠くを探しているようなポーズをとっているもの、二人を幾何学的な模様に組み込んでいるもの、そして採用された色んな姿の二人を散りばめているものがある。元々MVの構想では二人の色んな姿を短いアニメーションにして繋げていくというものがあって、今回描いた料理している姿とか寝ている姿とかがそのアニメーション案だった。MVに関してはフルアニメーションにしようと考えていたが、作る時間があまりにも無さすぎるので断念。しかし今回このような形で二人を描くことが出来て嬉しい。

「幸せ」とは普通の日常の中にもあるはずで、なろうとしなくても気づいたときにはそうなっていた、という具合に健全な印象がある(個人的に)。
そんな感じの意図を込めました(雑)。

曲順について

曲順については、もちろん意図をもって選んだものもあるし、たまたまそうなってしまった部分もある。聴きやすさ、というのももちろん意識したけれど、どちらかというと歌詞に重点をおいて考えたところの方が多い。アルバムとしての大きな流れが作品の一要素になるため、難しくもあり面白いと思った。

他の項で触れられる箇所があまりなかったのでここで触れておくけれど、どの曲がシングル的立ち位置で、アルバム的立ち位置で……みたいな優劣的なものは全ての曲において意識していない。だから、先に発表しているから、とか、ここで初出しだから、とかいうフィルターをかけるのではなく、全ての曲が同じスタートラインに立った意識で聴いてほしいと思う。曲についての気合いの入れようは皆等しいし、全てが全力を出して作った曲たちだからね。

1.cookieについて


テーマは「犬」と「幸せ」。タイトル通り、アルバムを代表する曲であり重要で大切な一曲目。人以外にもきっと幸せは感じられて、反対に不幸せも感じるだろうという、そんな感じ。

僕が歌詞を書くときはかなり自分の考えというか、「考え方」がどうしても反映されてしまうのだけれど、僕のなかの「幸福観」みたいなものはすごく出ているなと感じる。だからこそ一曲目にしたし、そうあるべきだなとも思った。昔飼っていた犬は幸せだったのかなと思いながら作った。少し明るくて、でもあまり前向きな雰囲気ではなくて、このアルバムのオープニングとしてふさわしい曲になったと思う。一曲目以外におく選択肢はなかった。強いて候補を挙げるなら最後の曲だが、やはり一曲目しかない。

サビのメロディを考えるのにいくつも案を出してものすごく時間がかかったのだけれど、「いらないものは 手に入らなくて……」のところのメロディが実はそのサビの案のひとつだった。

2.ペトラルカについて


テーマは「言葉にすることの難しさ」。「cookie」が完成するまでは一曲目候補だった曲。虫の声のフェードインで夜を演出しながら、夜空を見上げる日常の何気ない瞬間から曲が始まる様を描きたかった。歌詞は昔に家族で流れ星をみた思い出から。さらに感情を言葉にする難しさへと繋がり、フランスの詩人ペトラルカの言葉と絡めてありのままが一番いいことを肯定する。そして虫の声のフェードアウト。また日常に戻っていく様を演出して終わる。完璧すぎる。曲のテンポは、帰り道に聴きつつ夜空を見上げて、ちょっと早足で歩けるぐらいのBPM120に設定。グルーヴ感が良い感じ。

「ペトラルカ」というタイトルは、僕の好きなゲームのキャラクターからとった。言葉の響きも字面も綺麗だったので、ぜひともこの名前を冠した曲を作りたいと思って。
これは曲先。仮タイトルは「なつ」。「ペトラルカ」というタイトルの曲を作りたかったというのもあり、歌詞はタイトルから作ったような気がする。
ちなみにイントロやアウトロで使っている虫の声は、夏の終わりごろに家の玄関前でスマホで録った音。この頃はカエルの鳴き声もなくなっていて、虫たちだけの大合唱だった。綺麗なものが録れたので、こればかりは田舎に住んでてよかったと思う。

3.coinerについて


テーマは「選択」。人生で初めて作った、曲といえる曲。高校生の時、先生に提出して採用された方。ポルノグラフィティの「LiAR」に大きな影響を受けている。というより、僕が「LiAR」の世界観で曲を作ったらどんな感じになるだろうと思って作った曲なのでまあそうなるわなという感じ。もちろんそれだけではなく、実は他の曲もたくさん参照している。ギターとピアノの掛け合いでこう、男女の関係を表そうと頑張った覚えがある。
歌詞に関しては今みれば大分粗削りだなと思う。連ごとに話がかなり切れているし、尖ってるしギラギラしようとしている。一曲目だったので、表現したいことが山ほどあって、詰め込みすぎな印象。でも好きです。「月だけの恥じらいが隠れて暗い」とかは今はもう書けないド級に良いフレーズだと思う。初期衝動はすごい。1サビとラスサビで心情の違う、同じ場面を描くというのも面白い。初めてにしては中々挑戦的なことしていて――成功しているかどうかは置いておいて――頑張ったなあと思う。

タイトル候補はいくつかあって、コイントスとか、トスする人とかそれに関連したものがあった。coinerは「偽金作り」「貨幣鋳造者」とかそんな意味。主人公が迷っているというテーマと、歌詞とリンクした最適なタイトルだと思う。

余談なんだけれど、高校の頃の先生は「恋愛に関する歌は気恥ずかしいから採用したくない」みたいなことを言っていた気がする。この曲はバチバチに恋愛の曲なのになんでこっちが採用されたのか未だに謎。

4.エクリュについて


テーマは「すれ違い」。アレンジの段階ではギターを入れようと試行錯誤したけど、どうにも合わなかったのでいっそのこと無くしてまえと思って、ホンセクピアノドラムベースのシンプルな編成にした。初めて、というか自分の曲の中で唯一ギターを使わない曲になった。イントロ間奏アウトロで落ち着きがなくふらふらしてるトランペットが主人公の心情を良く表している。個人的にはラスサビの盛りあがりからのアウトロの落ち着きようが好き。アウトロにいった瞬間に「ああ、高ぶってたんだ」って我に返る感じがして。Bメロの半音ずつ上がったり下がったりするアレンジを思いついたときは天才かと思った。たまたま生まれたものなんだけれど。

歌詞に関しては、発想のもとは「とらドラ!」とか「クズの本懐」とかから。少し複雑な関係とか、心情を描きたかった。AメロBメロは韻を踏んだり、サビでも特徴的なフレーズを繰り返したり、なんか歌詞っぽい歌詞が書けたなと思う。1サビとラスサビでは主人公と相手の立場の入れ替りが上手くかけて喜ばしい限り。
これは曲先。というよりメロディ先。歌うようにAメロからサビまで出てきた。パソコンに打ち込む方が時間がかかって、忘れないようにするのに焦った記憶がある。
タイトルは最後に決めた。非常に難航した。最後にタイトル決めるとき難航しがち。仮タイトルは「おしゃん」だった(曲がおしゃれな感じだったので「オシャンティー」から)。植物の名前とか、色の名前とか色々悩んで、響きが良かったので「エクリュ」に。日本語では生成り色――染めていない生地の色、という意味らしい――。ありのままみたいなニュアンスが出せたので意味的にも良いと思う。後付けの意味ですが。

5.Circleについて


テーマは「背徳感」。収録曲の中では一番最後にできた曲。作曲にあたっては、ポルノのアルバムに入ってそう感をめちゃ意識した。ベースを主軸にした曲を作りたくてアレンジした。ベースは推しであるLeo/needの日野森志歩さんに弾いてもらってるイメージで。一番最初にできたのはサビだったように思う。メロディの構成はポルノの「サウダージ」を意識した。
「Circle」ってタイトルから作り始めた気がする。サビで激キャッチーになる曲が作りたくもあった。四つ打ちとギターのフレーズが気持ちいい。ただ曲を先に作ってしまったので、メロディを作るのは難航。3回ぐらい作り直した。歌詞はわりとメロディが呼んでた言葉を優先して書いたが、それ故に物語をつなぐのに苦労した。ラスサビで転調して落とすのは初めてだったが、上手くできたと思う。エンディング感がバッチリはまった。
この曲を5曲目に持ってきたのは、「エクリュ」の「永遠より少し短い時間」と冒頭の「あなたのいう永遠はもう 100年だってとっくに保証されていないの」を響き合わせるためという意図があったりなかったり。なかったり。

6.秘密について


テーマは「対話」。ライブでやるイメージで作った曲。暗転したところから椅子に座ってアコギを爪弾きながら始まり、少しずつライトが当たって、、みたいな。最初をAメロにしようと思っていたが、いつの間にかサビになってた。アコギを主軸にした曲を作りたくて。夜の静けさが上手く出たと思う。アコギのGソロを2ヶ所作ったのはわりとなんとなくだったような気がする。アウトロのGソロは、MIXの段階で物足りなくなって急遽追加した。いい感じになったと思う。
アウトロのドラムアレンジは元々もっとシンプルだったが、曲が完成したあとに物足りなくなって音数を増やした。気に入っている。録音する前のデモの段階では地味な曲になりそうだなと思っていたが録ってみると良い感じになった。親バカなだけかもしれない。

歌詞に関していうことは……あまりない……なあ。最後のワンフレーズを何にするかは結構迷った。「夜明けまえには」はポルノグラフィティの曲からとった。僕の作る楽曲に於いて、他の曲からとってくる、というのは割とよくある。

7.Hazyについて


テーマは「迷い」と「探求」。多分人生で3番目に作った曲。ヘヴィな曲を作りたーいと思って作った曲。イントロのギターフレーズは確かお風呂に入ってるときに思いついたもので、パソコンに打ち込むまで忘れないように口ずさんだ覚えがある。
Bメロのメロディは、先に曲が出来てた状態で考えたものだけれど、適当に並べてみたものが思ったよりよかったのでそのまま採用した。2Bメロの歌詞は、わりと急いでるときにチャチャっと書いたものだけど、めちゃめちゃ良いものがかけたと思う。どうしても「きな臭い」というワードが入れたかった。Gソロがめちゃ長いが、これはライブアレンジを意識したもの。もともとはもうちょい短かった。ラスサビ転調後メロディが大きく変わる、というのが作りたかったので、うまいことできた。ロングノートで伸ばしてる間に他の楽器がちょこまか動くのが好きなので、アウトロではメロディでロングトーンしつつ、ギターを動かした。ストリングスのアレンジも中々気に入っている。

8.心喰いについて


テーマは「理想」。人生で二番目に作った曲(確か)。「coiner」と一緒に先生に提出したけど採用されなかった方。ここでようやく日の目を見ます。やったね。深い絶望ではないけど、物悲しくて、心がキュッってなる雰囲気を出したかった曲。Bメロでメジャーコードになるのが逆にどうも悲しくて良い。6/8拍子の曲が作りたかったというのもあり、上手くできたのがうれしい。

心喰い(こころぐい)というタイトルのつもりで作っていたが、最近調べたところ心食い(しんくい)という概念があるようで驚いた。心食虫は果物とか野菜とかを食べてしまう害虫らしい。概ね意味は合っているので読みはどっちでも良い気がする。が、まあ一応「こころぐい」ということで。

9.明日の絵本について


テーマ「現実」。この曲を作った人は歌う人のことも考えたほうが良いと思う。あとアコギの運指のことも考えた方が良いと思う。三拍子からサビで四拍子に変わる変な曲。テンポも結構変わる変な曲。2サビで一瞬転調する変な曲。元々作っていたキーが高すぎて歌えなかったので、いくつか下げたが平均的に高いままだった。

これは確かメロディ先。仮タイトルは「絵本」。繰り返されるピアノのフレーズや、イントロなどのギターフレーズは気に入っている。曲も歌詞もmajiko感を意識した。Gソロではワウペダルを踏んでいるが、これは元々踏まない予定だった。確かこの曲の収録が一番最後で、「ワウペダル好きだけど、使った曲まだないな~」と思ったので収録の段階で急遽使った。難しかった。
2サビからCメロで急に景色が広がる感じがすごい好き。最後の「来なかった 明日のこと」は聴き手によって解釈が分かれるように書いた。上手くいったと思う。

10.So?について


テーマ「時間」。結構昔から出来てた曲。アルバムの中では、というより僕の作った曲の中では、良くも悪くも最も頭を空っぽにして聴ける曲だろう。歌詞全般に深い意味は特にない。が、それがこの曲のいいところだと思っている。楽しくていいじゃんね。
サビのフレーズから作り出したと思う。それと、「お願い 返事はしないで聞いて」という歌詞が一番最初にできて、そこから膨らませていった。転調しまくりの曲。メロディとかアレンジは収録曲の中で一番明るい。すごいキャッチーで良いと思う。ラスサビ前で、ボンゴがぽっぽこなったり、シェイカーを鳴らしたり、楽しげ。クリスマスか年末かバレンタインかホワイトデーかなんかその辺の歌かな~と思っている。なんでもない日の話でも別に良い。

11.リプレイについて


テーマ「夢」。元は高校卒業に合わせて「そつぎょうのうた」として作った歌。当時考えていたことがもろに出ていていい。「そつぎょうのうた」として残しておくにはもったいないぐらい良い曲だなと自分で思ったので、今回に合わせてリアレンジした。元々それまでに自分が影響された曲の要素をかき集めて作るというのが「そつぎょうのうた」のコンセプトだったので、歌詞や構成などで色々な曲がオマージュされていて楽しい。サビのアルペジオとか、普段はあまりしないから良い感じに出来てよかった。

リアレンジに当たっては、キーの1下げ、テンポのほんの少し低下が主。あとドラムパターンやらなんやらを変えた。ついでにピアノを追加した。コード進行とか、メロディ好きだなぁ。コード進行は実際にギターを弾きながら作った記憶がある。元の「そつぎょうのうた」の歌詞については五回ぐらい書き直した。気に入るものが出来てよかった。このあたりから詰め込むよりもシンプルなぐらいがいいのかもと思い始めた。
ちなみに「リプレイ」というタイトルは、歌詞の内容と共に、昔録った曲を再録音するというダブルミーニングである。候補には「Play it again」とかあった気がする。

12.追撃について


テーマは「過去」。MVを含めるとアルバム中一番気合いの入った曲。これはタイトルから作った。タイトルとぼんやりしたMVと曲のイメージがあって。スリリングでドラマティックで、キレッキレで潔い、みたいな。確かサビは大体決まってたけど、イントロとかABメロが全然しっくりこなくて三、四回作り直した覚えがある。その甲斐あってか、イントロのフレーズとか、Gソロとかめちゃめちゃかっこよくできたので嬉しい。イメージはポルノグラフィティの「ラック」とか「ビタースイート」とかの感じと、System of a Down感。三拍子になるところで、途中アコギでオク上を弾くところは最高にSOADっぽい。2Bメロのフレーズとかは、もろそれです。ギターのアレンジはツインギターを主軸にした曲を作りたくて、そういうアレンジに。
少し踏み込んだ話をすると、元々サビの一週目ド頭のコードはFだった。しかし、いきなりメジャーコードになると想像していたものとの違和感がすごかったので、最初はGmで、二週目になるとFになって……みたいに印象が異なるように工夫を凝らした。

歌詞に関して、最初にできたのはサビ頭と「そうなんでしょう?」「嘘なんでしょう?」「どうなんでしょう」とかその辺からだったと思う。ポルノの新藤晴一さんは源義経をモデルに歌詞を書こうとしたことがあって――「光の矢」という曲――、それなら僕もやってみようと戦国武将を、というかとある戦いをモデルに書いた。最終的にはその余韻を残すぐらいになったんだけれど、あれこれ考えながら書くのは楽しかった。

選曲から漏れた曲たちについて


アルバムを作るにあたって、すでにできている曲ともうすぐでできそうな曲から12曲選んだわけだけど、もちろん選ばれなかった曲はいくつかあるわけで。それはテーマから外れていたとか、作りたいけど時間的にギリギリとか色んな理由がある。その曲たちは今後いつかどこかで発表するかもしれない。次のアルバムはこういうのが作れたら良いなというのも考えているのでそこに入るかも。楽しみ!

最後に


学生が終わるこのタイミングで、大きな目標だったものを成し遂げることが出来て非常に嬉しい。もちろんこれ以外にも「〇〇のうた」シリーズの新しいものを作るとか、そのMVを作るとか、やろうとしてたことはいろいろとあるんだけれど、最終的には「アルバムを出す」に落ち着いた。
僕は「それっぽいこと」をするのが好きなので、ジャケットのアートワークを作ったり、クロスフェードを作ったり、自分の曲がSpotifyで聴けるとかいった「それっぽいこと」ができて楽しかった。
これからも創作の道は続いていくだろうし、楽しんでいきたいと思う。

長文お読みいただき、ありがとうございました!
それでは、またいつか!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?