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ロイヤルホテルの今後をぼんやり考える(前編)

「大阪の迎賓館」、「西の迎賓館」などと称されるリーガロイヤルホテル。リーガロイヤルホテルはここが本拠地であるため、地名は付かない(明確にする意味で、カッコ書きで大阪と書かれている場合もあるが)。中之島のほとりに威風堂々とそびえたつその姿は、水都・大阪を象徴する存在と言える。いくらConradがその高さを自慢しても、いくらWの奇抜なデザインが話題を呼んでも、歯牙にもかけない感じがして、つい「西の横綱」とでも呼びたくなる。

地域を代表するホテルがその地位を守り続けるのは容易ではない。長い年月の中で施設の陳腐化は進み、新しい競合が現れ、市況の波に揉まれる。現状維持でいいと思ったら、重力に負けてフリーフォールを始めるのはホテルの世界に限らない。

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