近鉄ホテル部門の今後をぼんやり考える

数日前に近鉄が所有直営する8ホテルをブラックストーンが買収するというニュースがあった。

米ブラックストーンが日本で初のホテル投資、神戸北野ホテルなど取得

最後にちょろっと書いてあるけど、実際のクロージングは10月1日なので半年後の話。現状赤字垂れ流しであろうホテルをMCバックで買う側（ブラックストーン）としてはなるべく時間を稼ぎたいと思うであろう一方、近鉄側は早く売却して止血して、かつ、手元キャッシュを厚くしたいはずなので、そのせめぎあいの結果の10月1日と思われる。

なお、この記事の中で語っている橘田氏はコーネル卒なので、日本のブラックストーンでは待ちに待ったホテル・ディールと言うことになる。ちなみに、メリルの不動産部門をブラックストーンが買収した時にホテルが含まれていた気もするけど、気のせいかな。

そして、業界の古い人はこれを思い出して胸アツになるんでしょうね。

全日空が所有する国内13ホテルを、米モルガン・スタンレーへ売却 - 東京

当時、誰が呼んだか知らないけど、「陸の王者」と呼ばれて栄華を誇っていたメスブタではなく、モルスタ（Morgan Stanley）による当時のアジア最大規模の不動産ディール（2,813億円）。

さて、本題に移ろう。まずは近鉄側のプレスリリースのリンクも貼っておくので、是非一読して欲しい。