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上海便り Vol.2 世界水泳開催中です

友人、知人の皆さまへ

日本では、なでしこジャパンの偉業で盛り上がっているようですね。その活躍ぶりをテレビで見ることは出来なかったのは残念でしたが、素直にその偉業を称えたい気分です。女性の活躍といえば、中国でも今年5月にアジア人として初めてテニスの四大大会を征した李娜選手の人気が高まっており、各種CMの素材としても注目の存在のようです。アジアの女性の活躍ぶりが今年の注目のテーマになるかもしれません。

≪ザリガニストリートへ行ってきました!≫

上海も7月に入り連日暑い日が続いています。普段ホテル内で働いているためそれほど外にも出ていないのですが、東京に比べ都会特有の蒸し暑さは少な目なような気がします。つい先日、暑気払いを兼ねて、ザリガニを食べに行ってきました。ザ、ザリガニ?と思われるかもしれませんが、上海の夏の風物詩の一つになっているくらい旬な食べ物だそうです。ここ10年くらいで市民権を得た料理で、もともとは四川料理が由来のよう。市内の中心部に位置する“寿寧路”はザリガニ料理店が立ち並ぶいわばザリガニストリートとして上海では有名なローカルスポットになっています。食べ方は至って単純。茹でたザリガニをそのまま、あるいはお酢などにつけて食します。中国語でザリガニは小龍蝦(つまりミニロブスター)というくらいで、味や食感は海老やカニというよりは、むしろシャコに似た感覚です。一人前500g、値段にして500円位で20匹程度のザリガニがやってきますが、食べるところは尻尾の先のちょっとした部分ですので簡単に平らげられます。とても清潔とは言い難い熱気漂う店内で、ただひたすら無心にザリガニをむさぼり喰っている、こうゆう瞬間こそ今自分はアジアの一都市にいて、そこで生活しているんだなあと強く実感することができる瞬間でもあります。

≪ただ今、世界水泳開催中です!≫

ただいま上海では2011年世界水泳開催中です。水泳会場は浦東地区ですので浦西に位置する当ホテルへの営業効果は残念ながら限定的のようですが(悲)。今回のメイン会場ですが、報道によると総工事費250億円かけて大会終了後には解体だそうです。何だか随分勿体ない話に思えますが、上海の開発のスピードや土地活用の観点から考えるとそのほうが得だという判断なのかもしれません。この周辺は昨年の万博会場としても活用されていた場所だけに、既に壮大なプロジェクトが控えているのかもしれませんね。立地の良さといいスペースの大きさといい、上海の風景を一変させてしまうくらいポテンシャルのある場所です。この街の勢いはまだまだ続きそうな予感がします。そろそろ競泳の種目が本格化する頃ですし、折角そんなタイミングで上海に住んでいるのでせめて1日くらいは見にいきたいなあ、と思っています。

上海は魔都と呼ばれた1900年代の列強の外国人居住地の面影と、中国最大の都市として正に現代中国の“今”を感じることができるエキサイティングな街です。東京から上海まで飛行機でわずか3時間足らず。まだの方は是非一度お越しください。

(この投稿は2011年7月にメールベースで友人知人の方へお送りしたものを一般投稿用に一部編集してお送りしているものです)

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