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上海便り Vol.7 上海の観光地をちょっとご紹介

友人、知人の皆さまへ

先週は出張で着任来始めて東京へ戻りました。出張ではありましたが、毎晩同僚や友人たちと久々に飲み歩きながら、少しだけリラックスできた時間でもありました。

数年前に定年退職され第二の人生を謳歌されている少し歳の離れたテニス友達がおりますが、10月初旬から開催された上海マスターズに合わせて2週間ほど我が家で寝泊りされていきした。国慶節(建国記念日)の大型休暇もあり普段より少し時間が取り易い状況でもあったため、幾つかの観光スポットやレストランへお供しましたが、ある意味で自分にとっても良い上海観光になりました。今年始めに上海に来て以来、ほぼ働き尽くめの9ケ月で出歩くことも間々ならなかったため余計にそう思うのかもしれませんが、友人の来訪は、自分にとっても新たな発見が色々とありとても嬉しいものです。上海というとビジネスの街という印象が強いですが、今回は観光地としての上海について少し。

≪上海の観光≫

なんと言っても先ず思い浮かぶのは、黄浦江の両岸に並ぶ美しい夜景です。この川の東側を浦東、西側を浦西といいますが、浦東には国際都市上海の発展を象徴するかのような高層ビルが立ち並び、その風景は香港の夜景を思い出させます。中心には上海のシンボルともいえるテレビ塔がそびえ立ちますが、近未来的なデザインは最も上海らしい風景ともいえます。一方、対岸には19世紀に列強による支配が続いた頃に建設された洋館の多くがその原形をとどめており、美しくライトアップされた風景は少し時代をタイムスリップしたような印象すら与えてくれます。この両岸の対象的な風景が正に上海の魅力であり、何だかんだいっても自分自身一番好きな風景でもあります。

次に思い浮かぶとすれば、豫園(よえん)と呼ばれる明の時代の古い庭園とその周りに拡がる商店です。東京でいえば浅草。外国人受けする観光地のように思えますが、なんのなんの凄い数の中国人で賑わっています。中心地にある湖心亭という茶亭と小龍包の元祖とも言われる老舗レストランはいつもごったがえしています。上海ではむしろ珍しく中国らしい風景が味わえる場所でもあります。

最後は新天地や田子坊と呼ばれるニュースポット(といっても既に市民権を得て久しいようですが)。昔からの古い集合住宅などを改造しレストランやバー、雑貨店などが立ち並ぶお洒落スポットです。新天地は外国人が多く集まり、東京でいえば六本木や代官山といった雰囲気、食事の値段もほとんど東京と変わりません。一方、田子坊はもう少し玄人好みしそうなローカル色がより濃いスポット、東京でいえば下北沢とか原宿の裏通りみたいな雰囲気とでもいいましょうか。

マニアにいわせればもっと色々あるのでしょうが、純粋に「見る」という目的で訪ねる場所といえばこの程度。近郊の蘇州、杭州などと組み合わせて旅程を組まれる方も多く、実は上海だけであれば2日位で見て廻れてしまう程度の観光資源しかありません。歴史的建造物が多く残り圧倒的なスケールで迎えてくれる北京に比べると観光資源は決して豊富ではありません。

ただ、この街は女性同士の旅などにはとても良い場所なのではないかと思います。列強支配時代の租界地の名残りが多く残り、プラタナス並木とフランス風の洋館が立ち並ぶ通りも数多くあり、自分が中国に居ることを忘れてしまう瞬間が、ほんの一瞬ですが(笑)あったりします。エステやスパなども充実していますし、値段も日本より格安。清潔でおしゃれなスポットもどんどん増えてきてますので衛生面についても全く問題なし。芸術的な感性の高い方やそういった感性を磨きたいと思っている方には刺激のある街なのではないでしょうか? 

友人と久しぶりに上海雑技団にも行ってきました。市内には複数の有名な雑技場がありますが、今回訪問した雑技場は昔ながらの伝統芸に現代風の演出を色々と織り交ぜた斬新なものでした。こういった中国発の伝統芸にも確実に新しい何かが加わってきていることを感じました。この街はどんどん新しい何かが生まれ続けています。

(この投稿は2011年10月にメールベースで友人知人の方へお送りしたものを一般投稿用に一部編集してお送りしているものです)


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