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自作曲『First Song』について

 この曲は、自分にとって思い出深い曲だ。というのも、大学時代にやっていたバンドで、初めて作った曲だからだ。

 当時、俺は就活がひと段落したばかりの大学4回生で、ここから卒業まで、それまで以上に好きなことをやり尽くしてやろうと思っていた。そのやりたいことの一つが、オリジナル曲をレパートリーにしたバンドだったのだ。

 それ以前もバンドをやっていたが、軽音サークル内でやるコピーバンドか、サークル外でやってたバンドも、60年代のガレージロックを主にカバーするバンドだったため、自分で作った曲を演奏するバンドがやりたかったのだ。

 俺の下宿先に、俺ともう1人のギターボーカルだったSさん(留年してて、俺と同回生になってた)が集まって、ギター片手に酒を飲みながらコード進行やメロディを考えた。わりと曲自体はすぐできたが、歌詞をどうしたらいいかよく分からなかった。するとSさんが、「ワンフレーズずつ交代で歌詞を書こう」と提案した。めちゃくちゃ適当に考えたけど、その提案によってあれよあれよと歌詞までできあがった。

 このバンドも、俺が卒業し、大阪を離れたことで活動が休止してしまった。ライブしたのは両指で足りるくらいの回数だけだった。俺はこのバンドでやってた音楽や、メンバーが大好きだったので、もっと続けたかったなと本当に残念に思っている。

 1年に満たない活動だったが、ライブごとに新曲を作って演奏し、とても楽しく精力的に活動した。しかし、どれだけ新曲を作っても、この曲はよく演奏していた。今でもずっと大切な、自分の思い出の曲だ。

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