シェイクスピア『マクベス』について
一応、シェイクスピアの四大悲劇はすべて読んだことがあるのだが、個人的には『マクベス』が一番読みやすい。理由としては、話の筋が分かりやすいし、テンポよく進むからだと思う。登場人物も多いけど、主要な5、6人を押さえておけば大体はオッケーという印象だ。
『マクベス』の大きな要素として、「自分が犯した罪に自分が潰される」というのがあると思う。良心の呵責と言ってもいいかもしれない。マクベスは、王を殺して自分が王となり、邪魔者も消していくのだが、殺した邪魔者の亡霊を見るなどしてだん