認知症講演会に参加しました

2017年10月26日(木)13:30~15:30に中村文化小劇場(中村公園文化ぷらざ3階)で第10回中村区認知症講演会「認知症 支えて 支えられて まちづくり」に出かけました。

その内容や気づいた事をご紹介します。

13:30-13:40 あいさつ 認知症サポート医中村区医師会監事 古山明夫氏 キーワード:パーソンセンターケア→認知症を持つ人を一人の“人”として尊重し、その人の視点や立場に立って理解してケアを行う認知症ケアの考え方の一つ

13:40-14:40 講演 「ストーリー・ケアのすすめ ~初期認知症高齢者から自発性を引き出すケア方法~」中日新聞「老いの風景」著者 渡辺哲雄氏

講演会が印象的でした。テーマ通り無理矢理ではなく、自発性を持って行ってもらうこと方法がとても参考になりました。

内容はアルツハイマー型認知症の母親のストーリーケアの話しです。

例えば火の不始末の心配に対していきなり火気の使用を禁止するのではなく段階を追って行きます、最初は火気の使用を減らすために上手く夕食から弁当にして次に朝食、そして昼食を弁当にします。

タイミングを見てお茶を沸かす方法をガスコンロからポットに代える辺りは絶妙でした。

決して焦って無理強いするのではなく相手が同調して自ら言い出すようにする方法は認知症の受診等を含めて鮮やかでした。

次の事も学びました

・認知症は知的な障害ではないので頭が働く事

・怒ったりして動揺させないこと

・自分がやろうと思った事とやった事を混同する記憶の入れ替わりがあること

・自分が買い物したものと玄関にあった回覧板を同時に家に持ち込んでも回覧板を持ち込んだことだけを忘れて大騒ぎすること

例えば水戸黄門など単調なストーリーは認知が進み易く、刺激がなくなり感動が無くなると記憶する能力が低下する。

人との交流を通して嫌な人とも関わる事で刺激になって脳に良い影響があることを知りました。

人との交流が無くなり嫌な相手が居なくなることで認知症が進むのでは思いました。時間の数分超えての楽しい講演会でした。

14:40-14:50 中村区の認知症の取り組みについて 中村区認知症地域支援推進員

14:50-15:00 休憩

15:00-15:30 めいらく寸劇グループ発表会「家族が認知症になったら・・・」

認知症で本人に起きているメカニズムが判らないと周囲は不安になったり通じない怒りが起きたりします。

心中では極めて正常的な事が起きているが認知症ゆえに記憶が時折欠如することに伴い起きる不可解と思われ行動も理由があります。そんな事を理解して頂ける認知症サポーターの増加を願っています

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