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重度訪問介護に寄せる想い

私の弟は昨年2021年に他界しました。脳腫手術の結果遷延性意識障害(俗に言う植物人間)になり術前に延命を拒否していたのでその意思の尊重してこの世を去りました。

この状況で新規に受け入れる介護施設が見つからなかったので病院を3ヶ月毎に転々とするかが話し合われました。介護が必要でありながらそれを受け入れるところが無い事が引っかかっていました。

重度訪問介護の研修課程で当事者である脳性麻痺の方や筋ジストロフィーを患っている方のお話しを聞いたり書籍も読みました。

コミュニケーション方法として音声が難しいので目線で文字板を字を読み取ったり、口内にマウスに似た装置で対話する方法などを学びました。

何らかの方法で意思を伝える人はそれに沿って支援すればいいのですが、知的障害などで意思表示が難しい方との関わりを5年間行い先輩からも心構えを学びました。

結論として答えは無いのでその方との関わりを通して何がベターであるかを自問自答していくこと、自分がその人の全てを知っているような驕りに陥らない事が大切に感じました。

どんなに重度で反応のない人でも声は最後まで聞こえているので「常にその事を考えてその方の気持ちになった声掛けと対応」を心掛けて実践しています。

重度障害者介護は高齢者介護と違いお礼の言葉や反応があるのはまれに思います、それだけに笑顔が見えなりしてその方と通じたと感じる瞬間が最高でそれを一度でも体験した人は、もしかしたらその感激を求めているのかなと思ったりします。

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