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ボランティア/福祉

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ろうあ者との出会いから手話、要約筆記、点字そして盲ろう者ガイドヘルパーの経験談。 障がい児•者施設や高齢者施設勤務を通じて感じた事を綴っています。
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2021年6月の記事一覧

病院と介護施設の狭間で人の尊厳とは

大切な人に2014年に脳動脈瘤が見つかって定期診断に3ヶ月ほど前に通院したら肥大化していたので即手術になりました。 手術中に血管をメスで傷つけて出血、自己呼吸はあるものの意識がなく、経鼻栄養(鼻から管を通して栄養補給)の状態です。 脳動脈瘤が見つかった時に「延命治療は望まない」の意思がありました。病院では喀痰吸引以外の処置はなく3ヶ月目になるので転院と聞いています。 身体の硬直がキツく車椅子には乗れない状態で経鼻栄養のために受け入れる福祉施設が無いようです。延命措置に当

発達障害特性-脳が疲労する事の苦しさ

怠けてるように見える発達障害の人の行動は実は脳が疲弊してる。 Line@登録している『あなたの人生を爆笑に変える発達障害子育てカウンセラー』こばねえこと小林高根さんから実体験に基づいた記事から「発達障害」を学んでいます。 想像を絶する「脳疲労」とは

認知症利用者の不穏行動の裏にある不安に目を向けると

認知症の方って自分の席や部屋から一歩でも出ると戻り方が分からなくてウロウロされます。短期記憶力は低下してもプライドは残ってるいるので、なかなか自分から元の場所は聞きません。 それを察知してさり気なく席なり部屋を教えて戻れた時の笑顔は忘れられない。 好き好んで不穏になる訳ではなく理由があります。それは丁寧な説明もないまま急かされての不安から不穏行動に出たりします。それを怒るから更に悪化する負のスパイラル、不穏行動の理由を丁寧に聞きとって不安な気持ちを共感して対応すると落ち着

共感力と発達/愛着障害の対応が違うって知ってますか?!

体感覚を知ったのは重度知的障害者との関わりを通して共感感覚が育まれたように思います。言葉による意思疎通が不可能ですので表情を中心にして介助者が体感する感覚を元に介助した経験から何となく「体感覚」が分かるようになりました。 発達障害者支援を通じて学んだこと言葉が通じずに流れについてこれない方の対応(例) 話しが通じているかを表情や感覚で確認する→通じていなければ通じる方法を考える 短めに、1つ1つを分けて、ゆっくりと具体的に話す。「ノートをカバンにしまって」ではなく「カバ