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青春18きっぷの旅 2023年12月 福島旅行 後編
皆さん、こんにちは。青春18きっぷの旅が板に付いてきたようだと勝手に思っている、アラ還18きっぱーのホタテマンです。
さて、今回は福島旅行の後半。前半は福島旅行と言いつつ、だいぶ茨城色が強かったようだが、今回のメインは只見線なので間違いなく福島旅行がメイン。
では、今回の旅程。
会津若松~小出~水上~高崎~高麗川~川越~池袋~大船~久里浜
細かく見て行きましょう。
今日も朝が早い!ホテルの朝食800円を食べてからスタートしたかったが、本数の少ない只見線(約1時間半に1本)と18きっぱーの難所のひとつ、上越線の水上~越後湯沢間を通るので、始発に乗らないと今日中に帰宅できなくなってしまう。
と言うことで、只見線始発の06:08に間に合うようにホテルを5時起床。ささっと準備して05:20にはホテルを出る。ホテルは駅の目の前だが駅に隣接するNewDaysのKIOSKがまだオープンしていないのでホテルから徒歩5分の所にあるセブン・イレブンに行って朝食をゲット。駅に戻って来たのが05:40。出発までまだ30分弱あるので只見線のホームに行って見ると既に気動車は入線済み。
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早目に駅に向かったのは大正解。私が着いた出発30分前はまだ乗客もまばらで席の確保は出来たが、出発の頃には立ち客も居たりする混み具合。
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只見線は定刻通り出発。2つ先の西若松駅までは会津鉄道の会津線と同じ線路なので、西若松駅の反対ホームには会津線の特急列車が止まっていた。特急の会津若松行きだったので、多分会津若松折り返しの06:56発 AIZUマウントエキスプレス2号鬼怒川温泉行きだと思う。
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西若松駅を出ると只見線は会津鉄道と別れ西に進む。しばらくは農耕地帯と住宅街を走るが、会津坂下を過ぎると只見川沿いを徐々に山間に入って行く。
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07:30頃には会津宮下に到着。すれ違いの関係でここでしばらく停車。只見線では停車時間中は乗客による撮影会が始まる。
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昨晩も磐越西線で猪苗代湖の近くを通った時には多少の雪があったが、本日の只見線沿線は別次元。因みにこの只見線の会津若松~小出間の駅数は35個。距離にして135㎞だが、乗車時間は4時間半。なぜそんなに時間が掛かるのか不思議だった。勿論、対向車両とのすれ違い等で待機時間が発生するのは容易に想像できるが、それでも時間が掛かり過ぎると思った。答えは乗ってみて判明。ようは、只見線は山間の狭い、切り立った場所を走るので、雪崩・土砂崩れ・倒木・野生動物などとの接触が怖いのである。結果として基本時速30km程度でしか走らない。トンネル内は野生動物意外の脅威はないのでスピードを出すのだが、135㎞を時速30kmで走れば単純計算で4時間半かかる。勿論、時速30km以上で走る箇所もあり、また、35個駅に停車したり、すれ違いで20分程度止まったりしたりを足し引きするとやはり4時間半はかかってしまう。長い乗車時間だが、沿線の絶景や途中の撮影会、更に車内にトイレがあるので余り苦痛には感じなかった。
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車窓からこんな写真は撮れないのでグーグル先生から拝借。撮り鉄はこのような写真を撮るために山の中に入って行くのだろう。私はやったことないし、多分やらずに人生を終えると思う。
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会津宮下の次は会津川口で再度すれ違い待ちの停車。撮影会再開である。
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乗車してから2時間たったので、そろそろ私もガソリン注入。
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午前9時頃(会津若松を出て約3時間)、只見駅に到着。ここでは本日最長の20分停車。ここまではワンマン運転だったが、ここからは車掌さんが同乗。
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只見線は只見駅を出ると只見川の水源である田子倉湖があり、その先には県境となる長いトンネルに入る。只見川はこの辺りから会津若松方面に流れ、先程通過した会津坂本の先で90度左に曲がり阿賀川に合流する。阿賀川は北西に下り、新潟県に入ると阿賀野川に名前を変え、最終的には新潟空港の所で日本海に注ぎ込む。トンネル内は多分この路線最速の時速60~70kmほどだして一気に新潟県に突入。
新潟県に入ると、只見線は今度は破間川沿いを下って行く。そして終点の小出駅付近で魚野川と合流し、上越線の越後川口駅付近で信濃川と合流。最終的には新潟の市街地を通って阿賀野川の西約6キロの所で日本海に注ぎ込む。
約4時間半を掛けて只見線の乗りつぶし成功!小出駅に到着。
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小出では乗り継ぎまで約30分あったので駅の外を少し散策。
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30分で見て回れるような場所はなく、唯一あったのがオシャレ酒屋の「富士屋」。こちらでは柿の種などのお土産を購入。
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駅に戻って上越線ホームから見た只見線ホーム。
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間もなく、本日2本目の電車が来た。
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上越線は県境の三国峠まで魚野川沿いを登って行く。途中、越後湯沢で20分程停車するので、一旦改札を出て土産物屋さんを物色。
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スキーシーズンも手伝って大勢の乗客でにぎわっていたが、ほとんどが新幹線利用客。
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ここ越後湯沢~水上間は18きっぱーの間では難所の一つとして知られている。理由は単純に運用本数。ぶっちゃけ、只見線より少ない。自分の乗ってきた電車が越後湯沢12:16発、次が15:08発で3時間弱もある。まぁ、JRとしては新幹線を使えと言うことだろう。
越後湯沢を出ると長い長い上越線の清水トンネルである。その前後にはとても面白い秘境駅がいくつかあったりする。先ずは越後側から「土樽駅」。ここは完全に山男・山ガールなどの登山者専用駅。多分、近くに集落は無いものと思われる。次がトンネル内にある「土合駅」。ここはモグラ駅として超有名。最後が「湯檜曽駅」。この駅からは通ってきた湯檜曽ループ線の一部が見える。湯檜曽ループ線に関してはこちらを参照。
12:56 水上到着。直ぐに乗り継ぎの電車は来ていたが、この後の旅程とのバランスと昼食のタイミングを考え、ここで1時間半弱滞在する。
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それではお昼にしましょう。昼食は駅から徒歩10分の所にある、利根川を渡った国道291号線沿いの「谷川ラーメン」。
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利根川は関東では馴染のある大河。水源はこの水上駅の北にあり、群馬県と新潟県の県境にある三国山脈(谷川連峰)の一つの大水上山。群馬県のど真ん中を南下しつつ、伊勢崎市の先から埼玉県との県境となり、東に流れの方向を変えて千葉と茨城の県境として千葉県の銚子市と茨城県の神栖市の間から太平洋に流れ込む日本三大河川の一つ(後の二つは信濃川と石狩川)。
利根川を渡って国道291号線を左折して徒歩2分程で谷川ラーメンに到着。
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注文したのはチャーハンセット。通常は醤油ラーメンだが、差額を支払えばラーメンの変更可。私は当店イチ押しの谷川ラーメンに変更したのでセット料金は1100円。
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とても美味しかったのだが、店主が様子を見に来て小声で一言「チャーシューは熊肉だよ」と教えてくれた。ジビエ好きの私としては初めての熊肉に大興奮!良くみたらメニューに熊チャーシュー麺とありこっちでも良かったかなと少し後悔した。されで当店自慢の谷川ラーメンが食べられ、熊チャーシューも食べれたので大満足!!結果オーライでしょう。
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店主に感想を聞かれたので脂が甘くて超美味と伝えたら、「熊は脂が乗ってないと旨くない」とのこと。店内には野生の熊の写真があり、本州なのでツキノワグマ、欧米で言うところのブラックベアである。丁度冬眠に入る前にたっぷり栄養を摂り太った熊を狩猟したのでしょう。時期的にもぴったり。熊肉だが、臭みはまったくなく、脂に強烈な甘味があって本当に美味。店主の言う通り熊肉は脂を求めるのが正解なのだろう。
美味しいランチで満腹なので駅に戻ることに。粉雪が舞っていたので余り遠くまで散策には行かなかったが、SLが展示してあったのでそこを見に行くことにした。
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水上駅に戻り本日3本目の電車に乗る。
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前にも書いたが高崎駅は立派なターミナル駅。高崎線は湘南新宿ラインや上野東京ラインと直通運転にて東海道線の静岡方面へ、上越線は今乗って来た路線、信越本線は今は峠の釜飯で有名な横川まで、八高線は高麗川経由で八王子方面へ、両毛線は東北本線の小山まで、吾妻線は渋川方面へ、そして上越新幹線と北陸新幹線が乗り入れている。関東における信越方面への玄関口と言っても過言ではない。
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そして本日4本目は八高線。本日2回目の気動車キハ110系。
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本日5本目は八王子方面から来た川越線直通の川越行き。
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ここからは基本帰宅するのみ。川越に17:45到着。乗換時間1分で反対ホームの埼京線(本日6本目)に乗り換える。
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池袋で湘南新宿ラインに乗り換え(本日7本目)、18:44発の大船行き。
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大船には19:43到着。本日8本目の横須賀線に乗り換え。
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逗子では同じE235系(9本目)に乗り継いだので写真はなし。20:21に無事JR久里浜駅に到着。
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今回の戦利品
茨城県
水戸からは亀じるしの「水戸の梅」と笠間の「マロンブッセ」
福島県
いわき名菓の「じゃんがら」
郡山の柏屋「薄皮饅頭」
会津若松からはかんのやの「ゆべし」
日本酒2本は名倉山と栄川
新潟県
小出で購入した「魚沼せんべい」と「元祖 大粒 柿の種」
越後湯沢の笹だんご
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以上、福島南部旅行でした。今回は雪の只見線がメインでしたが、磐越東線と磐越西線の一部に乗れたのも良かった。それと水戸から先の常磐線も意外と今回が初めて。日立近辺の海がとても綺麗だった。上越線も難所の水上~越後湯沢間を通れて良かった。次回は土樽・土合・湯檜曽の各駅にも降り立ってみたい。谷川ラーメンで偶然食べれた熊のチャーシューも嬉しい誤算。八高線もこれで乗りつぶし完了。
次回は水郡線と常磐線で仙台まで行ってみたいと思う。福島原発事故の近くを通ると思うが、出来たら相馬辺りで一泊したい。水戸までは成田線と鹿島線を使って鹿島臨海鉄道で行くのも面白い。会津若松から会津鉄道で日光に抜けるのも楽しそう。
妄想が止まらないアラ還18きっぱーのホタテマンでした。次回の投稿は青春18きっぷを使って片道2日かけて正月を過ごした佐賀県の小川島旅行記になると思われるので、乞うご期待!
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