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すみません、市井の私がレディオヘッドについて話したくなりまして…。

前回の記事に「No Surprises」を上げたのを機に、レディオヘッドを掘り返していて、
昨日たまたま観た芸人の永野さんの「KID A」について話してるYouTubeが非常に面白かったので、
私も久しぶりにじっくり「KID A」を、ついでに「Amnesiac」を聴いてみることにした。

眉間に皺を寄せながら、
瞑想するようにじーっと聴いた。


やっぱ暗い。
非常に鬱々としている。


ちなみに私は普段音楽は琴線に触れた音楽を、
ジャンル問わず何でも取り入れてる人間だ。

世代的には、
くるり、スーパーカー、ナンバーガールと共に過ごした20代。
(スヌーザーはパラパラ立ち読み程度)
洋楽はいろいろ聴きかじっていたくらい。

ロックの歴史がどうとか、ジャンルがどうとか、
そういうのはさっぱりわかりません。


そんな私ですが、
レディオヘッドはずっと好きなバンドである。

「creep」も好きだし、アルバム「ザ・ベンズ」をたぶん一番聴いてる気がする。
名盤とされる「OK コンピューター」、衝撃作とされる「KID A」以降の作品も、私には相性が良いので、しょっちゅうではないが聴いている。
とても魅力的な音楽だと、私は思っている。


私はフロントマン、トム・ヨークのファンだ。
彼の作り出す世界はとても興味深い。
とても繊細で、気難しそうで、内に秘める情熱や攻撃性がこの人の魅力だと思う。
作品を聴けばそれがよく伝わってくる。
(まぁ、単純に私はこういう人が好きなのだが。)


レディオヘッドの音楽は非常に内省的である。
特にこの2枚はひどい気がするのは私だけだろうか。


ざっくり乱暴に言ってしまうと、
精神疾患者、苦悩に悶えてる人には、
とても耳馴染みが良く、心に寄り添ってくれる。
そんな音楽じゃなかろうか…。
ちょっと乱暴過ぎかな。

いや、
誰しもが抱えるネガティブに共鳴し、
こんなにも全開で鬱屈を表現し、
そしてなんともかっこよく、
私はあっぱれだと思う。


孤独であることの強さを鼓舞してくれる、
そういう感覚を味わいながら私はいつも聴いている。(歌詞より音重視です)


しかし、
この2枚のアルバムを連続で聴いたのだが、
どっと疲れてしまった。


だって、
暗いんだもん。
なんか絶望感に苛まれる。
時に苦痛すら伴う。
テンションはダダ下がりだ。
今日も元気に行こー、みたいな気持ちは微塵も湧かない音楽なのだから。


でもそこがレディオヘッドの魅力だ。
と、私は思う。


失礼いたしました。


Radiohead
「Idioteque」


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