![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130854185/rectangle_large_type_2_3f894fa9b1f601e045cef750c893c3b0.jpg?width=1200)
建築と芸術の宝箱 -清春芸術村【訪問時の注意点・合わせて行きたい周辺スポット】
1.清春芸術村とは
清春芸術村は、1977年に吉井長三が、小林秀雄、今日出海、白州正子、谷口吉郎、正田英三郎、東山魁夷夫妻らと、桜の季節に清春を訪れたことから始まったそうです。
そして、国内外のアーティストたちの交流の場として吉井長三が1981年に開村してました。
その後、徐々に下の地図にある各施設が増えました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130855043/picture_pc_17389fbac7c6809ceb6023d274ce3362.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130853418/picture_pc_57b9d9f6c88a3cfa5e556f8d2b3b0981.jpg?width=1200)
1981年 ラ・リューシュ完成
1983年 清春白樺美術館 開館
1986年 ルオー礼拝堂 開堂
2006年 茶室 徹 開堂
2011年 光の美術館 開館
2.おすすめポイント
・名建築を一挙に見ることが出来る貴重な場所である
・場所が場所だけに人が少なく自分のペースで見学できる
・樹齢100年を超える桜の名所である
桜は例年4月の初旬に開花するようです。
私も次は桜の季節を狙ってみようと思います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130333835/picture_pc_e1da1fbc5d3ea10227e94269bfa7d8ec.png?width=1200)
3.各施設概要
●茶室 徹
藤森照信の作品
樹齢80年の檜を使っている
近くで見ると本当に檜一本で支えられていて秘密基地のようです
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130510114/picture_pc_a31ee6db801105186855cd34d9e006dd.png?width=1200)
●ラ・リューシュ
エッフェル塔で知られる建築家、ギュスターブ・エッフェル(1832〜1923)設計によるものの再現
吉野順三が設計図を買い取って再現した
中には岡本太郎の作品もある
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130510086/picture_pc_7ffcac4476c48551aa501d9e3007dae5.png?width=1200)
●清春白樺美術館
谷口吉生設計
武者小路実篤、志賀直哉など白樺派の作家達の夢見た幻の美術館を、両氏を敬愛し、親交のあった吉井長三が実現
白樺派が愛したジョルジュ・ルオーやロダンをはじめ、東山魁夷や梅原龍三郎、岸田劉生、バーナード・リーチなどの作品が展示されている
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130852948/picture_pc_816d459c87a2a45f5deefb52433c658a.jpg?width=1200)
●ルオー礼拝堂
谷口吉生設計
小さく心地の良い収まり感がある
ルオーが制作したステンドグラスやキリスト像などが配されている
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130510134/picture_pc_cbeff3c186f1b4decccc78456f9ad8d8.png?width=1200)
●光の美術館
最も新しく、2011年に開館した
安藤忠雄設計
名の通り展示室に一切の人工照明がない、自然光のみの美術館
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130853436/picture_pc_252601e3c0ee7f1e33620f849412cf2f.jpg?width=1200)
●梅原龍三郎アトリエ
東京・新宿にあった梅原龍三郎のアトリエを89年に移築したもの
設計は数寄屋造りや旧歌舞伎座の建築で知られる吉田五十八
御殿場の岸邸なども設計している
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130853468/picture_pc_54249f89dfc4f49ff3bf5938599f8833.jpg?width=1200)
4.訪問時の注意点
会員限定で見学可能な施設がある
私は知らずに行って少しがっかりしまったので、これから行かれる方にはぜひご認識の上行っていただきたいのですが、メンバーシッププログラム加入者のみ見学/入室可能な施設があります。
具体的には以下です。
新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之設計 ゲストハウス「和心」の見学
藤森照信 設計「茶室 徹」への入室(年に2回迄)
吉田五十八 設計「梅原龍三郎 アトリエ」への入室
メンバーシッププログラムは、¥20,000/年のサポーター会員と企業会員があります
【上記以外のサポーター会員の特典】
詳しくはこちらをご覧ください。
白樺美術館・光の美術館 入館無料の権利(4名様迄)
ラ・リューシュの利用の権利
白樺図書館の利用
清春白樺美術館・光の美術館 展覧会 オープニングパーティ ご招待
一部見学できないことがある
私が訪問した時期がまさにそうだったのですが、展示準備や整備で光の美術館が見学できませんでした。
訪問を考えられている際はまずはこちらで開館情報をご確認ください。
5.見学情報
開館時間・チケット
開館時間:10:00-17:00
休館日:月曜日、年末年始
入館料:一般1500円 大高生1000円
※私が行った時は現金支払いのみでした
アクセス
電車でも下記のように行けなくはないのですが、周辺スポットも行かれるのであれば車がベストかと思います。
真冬は周辺施設も休館になりますし凍結の可能性もありますので、雪が降ってからは気をつけてください。
東京から車で2時間〜3時間
中央高速長坂インターチェンジより15分
東京から電車で約3時間
JR中央本線新宿駅→長坂駅(2時間)→徒歩40分orタクシー5分
6.合わせて行きたいスポット4選
都内からですとかなりの遠出ですから、合わせて以下のスポットなどを回られるのはいかがでしょうか。
私が行った時は小海町高原美術館は冬季休館中でしたので、中村・キースヘリング美術館に行きました。
①中村・キースヘリング美術館
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130855312/picture_pc_07ca2a074ca4cadc82303e0b43977a52.png?width=1200)
キースヘリングの作品を多数所蔵している
北川原温設計で、村野藤吾賞やJIA日本建築大賞を受賞している
休館期間:2月上旬〜中旬
詳細はこちら
アクセス
清春芸術村より車で20分
②小海町高原美術館
小海町出身の元国画会会員の画家、故栗林今朝男氏の作品、人間国宝で陶芸家の故島岡達三氏の作品を中心に所蔵
安藤忠雄設計
アクセス
清春芸術村より北に車で1時間
開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館期間
12月初頭〜4月初頭、展示替え期間
休館日
毎週火曜日、祝日の翌日
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130532453/picture_pc_f99f92fe15cee9a5617a7f42a82129e5.png)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130532602/picture_pc_4795cfb3df404b49ae3ef0925dedd1f3.png?width=1200)
③まきば公園
ヤギや羊に触れ合うことのできる無料の牧場で、南アルプスを一望できます。
レストランやショップもあります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130532259/picture_pc_906be9686b8620464ea5d5e8a5bcea4b.png?width=1200)
アクセス
清春芸術村より車で20-30分
休館期間
11月初頭〜4月初頭
④素透撫
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130855489/picture_pc_6daa14debdc730100765a20a41e96b20.png?width=1200)
清春芸術村のすぐお隣にあるフランス料理のレストランです。
岩波文庫の創刊にたずさわった小林冬青の旧宅「冬青庵」を鎌倉より移築し、新素材研究所/杉本博司+榊田倫之が内装を手がけています。
メニュー
ランチ:Aコース 6,000円 Bコース 11,000円
ディナー 11,000円
予約
3日前までの完全予約制
電話予約はこちら
定休日
月・火
冬季休業あり
7.最後に
首都圏からも名古屋からも遠いのでなかなか気合い入りますが、その分土日でも人が少なく静かな空間でじっくりそれぞれの施設や空気を堪能できるのでとてもおすすめです。
各施設の解説は美術手帖の下記記事が大変詳しいので興味がある方はご参考にされてください。
公式ページにある紹介動画「四季」を見ると、1度だけでなく何度も行きたくなります!とても素敵なのでこちらをご覧になって訪れる季節を楽しみにされるのも良いのではないでしょうか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?