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Episode 391 運動会で考えます。

ここ数年、小中学校の運動会・体育祭の類で「組体操」について議論が巻き起こっているようです。
その安全性と組体操をやることについての意義みたいなことが言い争いの種になっているということ…。
私は「昭和の男」なので、運動会・体育祭の「凶暴性」を目の当たりにしてきました。
見せ場として用意されるものには、クラス対抗のリレーみたいに陸上競技としてのスピード感の他に、騎馬戦や棒倒しに代表される白兵戦もあったのです。
それを何の不思議もなく受け入れていた昭和の残骸が組体操の議論の根にあるような気がするのです。

まぁ、このブログで運動会の功罪を語る気はありません…ただ、先日のブログで書いたWAIS-IIIの結果について、伝統的な運動会の種目にたとえて考えると理解がはやいのではないか…と私は思うのです。

競技は「かけっこ」・「綱引き」・「二人三脚」と「騎馬戦」。
かけっこ、綱引きと二人三脚で得た自分自身の情報を騎馬戦に活かすイメージです。

WAIS-IIIの結果を、偏差値という単独の数字でとらえるのはナンセンスだと思っています。
学業成績の偏差値は、基本的に各教科合計の総合偏差値の場合が多い…ですが、その中身には得意な教科と苦手な教科があってね。
WAIS-IIIの結果の場合は、その総合偏差値にあまり意味がない…ということです。

私のWAIS-IIIの結果は先日のブログを見ていただくとして、それぞれの群指数や検査項目の指数や評点を「1:1」で比較します。
その時にイメージするのが「かけっこ」と「綱引き」と「二人三脚」です。
どちらが速いのか、どちらが強いのか、バランスが取れているのか…比較するのはこの3点。

私の場合、「作動記憶(≒聴覚インプット):98」「処理速度(≒視覚インプット):97」で、正確に情報を入手する点については互角。
一方、「言語理解:107(≒聴覚理解)」「知覚統合(≒視覚理解):114」で、見る側の理解が速い…かけっこは見る側の勝ち。
さらに見る方が得意だから、視覚に重点を置きがち…綱引きでジリジリと「聞く」側が「見る」側に引き摺り込まれているイメージ。
ところが、「処理速度(≒視覚インプット):97」「知覚統合(≒視覚理解):114」で、見る側の足並みが揃わない…二人三脚でバッタリ倒れる。
この特性から、騎馬戦で戦える騎を作れ!

今や少年ジャンプを代表する人気マンガとなった堀越耕平氏の「僕のヒーローアカデミア」の連載序盤に「雄英体育祭」のシリーズがあります。
テレビアニメでは第2期のシリーズにあたる部分の話…あの騎馬戦はスゴイ!
勝つために、どんな個性を組み合わせるのか!

苦手な聴覚情報をほぼ必要とせず(ノイキャン・ヘッドフォンや耳栓使用で仕事している)、
重機を使ったひとり作業が多く(対人コミュニケーションは最小限でOK)、
苦手な細かな視覚情報を必要としないが、
得意な空間認知力は十分に発揮できる。
故に、私のフォークリフト操縦という生業が成立する。

どういう特性があるのか、それぞれの検査項目を「かけっこ」「綱引き」「二人三脚」でふたつずつ比較すると、特性の理解に繋がると思います。
それをどのようにして騎馬戦の騎に仕上げるのか。

私は自分の検査結果をそんな風に見ているのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/12/31

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