息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと④
長男が少年野球チームに所属したのは、小学2年生の時。
1年生の時に熱心に誘ってくれたクラスメイトがいて、体験に行ったことはあったのだが、その時は私が躊躇して、保留となった。
なぜそうしたのかは、やはり少年野球に関わる保護者の永遠のテーマであろう『お当番問題』のことも1つ。
「みんなで協力し合ってやってる」「できる人がやればいいから」「全然大変じゃない」etc…。
勧誘してくる親たちは、皆うまいことを言う。
今になって考えると、同級生の人数が集まらなければ、チームとして活動できないのだから、どんな子でもとりあえず頭数を揃えなければと必死だったのだと思う。
その勧誘の役目は主に母親で、参観日や懇談会は、格好の餌場となっていた。
例に漏れなく我が家もそうで、きっかけは、1年生の時の懇談会だった。
親の自己紹介で、私が野球が好きなことを話した。
すると終了後、二人の親たちが寄ってきて、2チームから勧誘を受けた。
片方のチームは誘ってきたその人が苦手なタイプだったこと、昭和的な指導で有名なチームだったので、やんわりとお断りした。
もう片方は、長男が仲良くしている子がいたこと、声をかけてきた人が正にその子の母親だったことから、気持ちが動いた。
その母親を仮に京子とする。
京子はその日以降熱心に体験日などを連絡してきた。
誘われて一度も行かないのは気まずいと、長男と一度行ってみた。
その時点でキャッチボールなどもしたことがない長男は、グラウンドの雰囲気に圧倒され、半泣きになった。
京子の息子も、コーチをしている夫も優しく、申し訳ない気持ちになった。
元々、野球をやるなら4年生くらいからで十分と思っていたこともあり、その様子を見て、まだ早いなと感じた。
その時の私は、お当番をやるのは当たり前と心得ていたが、低学年のうちから土日全て潰れることに躊躇もしていた。
野球を始めたら、土日は全てなくなると思い込んでいたのは、私の周りに野球人が多いからだ。
そして、1年生の間は、のらりくらりと勧誘攻撃をかわして過ごした。
2年生になってすぐ、京子とは違う母親から長男経由で手紙をもらった。
同じクラスで少年野球をやっている息子がいる人。
名前を仮にミキとする。
ミキも熱心だった。
正に9行目のようなタイプ。
2年生になった長男は、前年プロ野球観戦をしまくり、更に野球好きになっていた。
メンタル面も成長し、自分からチームに入りたいと言った。
そして、冒頭の部分となった。
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