変わらない為に変わる

こんばんは。蛍智宏です。

大みそからしく2020年の総括を書いてみようと思います。

2020年は、「変わらない為に変わる」年だったのではないかと思います。

ご存じの通り、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で仕事や学校が止まり、様々なイベントが無くなり、多くの人が生活様式を変えざるを得ない年でした。

もちろん私も例外ではありません。私はサークルで、災害ボランティアや地域のお祭りの運営を行っているのですが、この状況下では現地で活動ができないことはもちろん、そもそも大学から課外活動を認めていただくのにも時間がかかりました。

そんな中、5月に災害ボランティアで関わっている現地の支援団体の方が、ミーティングをオンラインで開くようになりました。元々、そのミーティングは現地スタッフの方同士の情報共有のためのミーティングとして地元の会議室で行われていたのですが、オンライン開催になったことで私たち遠方の大学生も簡単に参加できるようになりました。そのおかげで、現地の状況がよく分かるようになったり、私たちからも質問や提案をしやすくなっただけではなく、新しい現地の方とのつながりを得ることもできました。これは、活動ができないと沈んでいた3,4月には考えられないことでした。

また、地域のお祭りは6月開催予定だったので、コロナ禍に入りすぐに中止が決まりました。しかし、そのお祭りは代々25年続いてきたお祭りで、OBOGさんや長年応援してくださっている地元の方が大勢います。その方たちからの声を受け、オンライン開催なるものに挑戦することになりました。個人的に、「オンラインがお祭りの代わりになるわけがない」と初めは思っていたのですが、オンラインでお祭りを再現することが目的ではなくてオンライン開催によって長年の関係性を切らさないようにすることが目的だということがわかってきました。そのため、準備の中では出し物は変わっていても地元の方と関わる催しを作ったり、予算が少なくても関係団体すべてに連絡を取ったりするなど、工夫を重ねてきました。

このような活動をしている中で、私は「変わらない為に変わる」という言葉の意味が分かってきたのです。この言葉は私の好きな曲の歌詞で、出会ったのは6年前になります。当時はよく意味は分からないけれど、何か深い意味があるんだろうくらいの認識でした。そんな私が時を経て、この言葉の意味が分かってきたというのは感慨深いものがあります。

要は、多くの人が生活様式を変化せざるを得ない状況で、多くの人がこれまでに大切にしてきたものを見極め、せめてその核だけも維持できないかと考えた1年だったと思うのです。

私は今年、年賀状を80枚近く書きました。その中には、「昨年は大変な年でしたが……」などと書くこともあったのですが、去年は本当に「大変」という字の通りの1年だったと思います。

この頃のニュースを見ていると、2021年も大変な日々が続きそうですが、2020年に「変わらない為に変わる」ことができたうえで2021年はどのように新型コロナウイルス感染症に立ち向かっていくのか。2021年こそ、試されている年なのかななどと思います。

最後に、年末年始をはじめとした休日返上で、私たちのために働いてくだ去っているすべての人に感謝をして、この文章を締めます。

本当にありがとうございました。

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