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私にリーダーシップは無い。

今日は、私のリーダーシップ感についてお話します。

私は小学生のときから現在にいたるまで、班長、学級委員長、生徒会長、サークル代表を務めてきました。そのため、周りからは「リーダーシップがある」とか「将来はバリバリのキャリアウーマンになっていそう」と言われます。

でも、私にはリーダーになりたい欲求や昇進欲求というものはないのです。

私がリーダーになるようになったきっかけは、小学1年生の時にさかのぼります。授業参観の日に4クラス全員で合唱をすることになりました。そして、各クラスから代表者一人を決めて曲紹介をすることになりました。この授業参観へは祖父母も来てくれることになっていたので、私は家族を喜ばせたくて立候補しました。先生が考えてくれた原稿を、必死に暗記して本番に臨んだ結果、先生も家族も皆喜んでくれました。

この経験が嬉しくて、私は人前で話すことが好きになりました。そして、その後も人前で話す機会を積極的に獲得していきました。
しかし、その性質が変わったのは小学校の高学年になった時です。高学年になると、合唱コンクール実行委員会などの委員会が作られるようになり、その学年の発表はその実行委員が行うことになったのです。だから、話す機会を獲得するためにはその実行委員会に入る必要があったのです。実際に入ってみた私ですが、休み時間に先生と打ち合わせをしたり、練習の場に5分前に入らないといけなかったり、低学年だったころとは全く違う動きをすることになりました。大変だなと思っていましたが、いざ合唱コンクールが終わってみると充実していたことに気づきます。他の生徒と違う動きをしていることが、特別な思い出へとつながったのです。

そして、そこからは人前で話すことよりも、裏方として動くことが好きになっていきます。中学校では生徒会役員を務めました。生徒会役員は全校集会の整列と退場の誘導を担当していたのですが、その活動中にあることに気づきました。生徒会役員がモタモタしていると、「今ってなんの時間なんやろ」みたいな空気が漂ってくるのです。仮に退場が遅くなれば次の授業の時間が短くなるとしても、謎に待たされている時間はイライラするものなのです。そこで、私は待ってもらっているクラスに「あと5クラス退場したら皆さんの番です」「もうそろそろなので退場準備をしてもらってもいいですか」のような声掛けをするようになりました。この効果がどのくらいあったのかは分かりませんが、誰かのために行動しようと思ったきっかけとしてよく覚えています。

高校にあがり、1か月で生徒会役員になりました。高校1年生になりたての私からしてみれば、生徒会の先輩方は憧れそのもの。中学生の時とは、生徒会の持つ権限や仕事の自由度、そしてそれに伴う責任がけた違いに思いました。そんな仕事を笑いながらこなす先輩方はなんてかっこよくて頼もしいのだろうかと何度も思ったものです。そんな先輩の前で緊張しっぱなしで、なかなか自分が出せなかった私ですが、引退式の時には全校生徒の前にも関わらず号泣してしまいました。そして、自分が生徒会長になったときには、先輩方のために皆さんが守ってきた生徒会とこの学校を大事にしていこうと思いました。ここで先人への尊敬と、引き継ぐものとしての使命を強く意識します。

そして大学生になって、私は雰囲気が抜群に良かったボランティアサークルに入ります。出会った初日から好印象だった弊サークルですが、実際に活動してみるとやりがいも大きくてどんどん好感度が上がっていきます。OBOGさんも多くて歴史もあるし、今関わってくれている地元の人たちも親しみやすい、サークルの現役メンバーも優しい人ばかり。1年生が終わるころには、自分のサークルが大好きになっていた私は、このサークルのために自分も何かしたい!と思うようになります。そうして、私は2年生で副委員長を務めたのちに、今サークル代表をしているのです。この時の動機は、自分が所属している団体への愛着でした。

長々と話しましたが、つまり私はリーダーになる裏に何かしらの理由・意志があってリーダーを務めてきたのです。そして、そのリーダー経験から次への教訓を得て、今の自分があります。

その教訓とは、誰かの役に立つこと、先人からの継続に責任を持つこと、自分が所属している組織に対して貢献することを大切にすることです。これを実行していた結果、私はリーダータイプというよりはサポータータイプという立場を築いていくことになります。メンバーのことをよく見て困っている人のために動くとかOBOGさんとの連絡係になるとか少しでもサークルのことを好きになってくれるようにプレゼンするとか、こういったことをしていました。これはリーダーがやってもおかしくないことですが、皆を前で引っ張っていくタイプのリーダーというよりは、皆を後ろから押し上げていくタイプのリーダーっぽいなと思っています。そして、そのことに気づいたときに、自分はリーダーっぽいリーダーではなくサポーターっぽいリーダーなのだと気づいたのです。そういう意味で、私にはリーダーシップがないのだと思っています。

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