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バス停のある風景:身延山大学

身延山大学。
山梨県身延町にある日蓮宗総本山久遠寺に併設された大学。
僧侶養成の四年制単科大学。

身延山久遠寺に行くには、JR身延線身延駅より山交タウンコーチ(当時)の身延山行きのバスに乗る。
終点の身延山バス停は門前商店街の中ほどにあり、久遠寺本堂までは徒歩20分弱かかる。
その途中に287段に及ぶ菩提梯と呼ばれる急な石段があり、高齢者、弱者などが参拝するには大変なため、身延山バス停と久遠寺を結ぶワゴンバス(当時)が運行されている。
その途中にあるのが「身延山大学」バス停。

昔、剣道場に通っていたことがあり、そこの指導者が日蓮宗の僧侶であった関係で、道場の合宿で身延山に来たことがある。
その際、この大学の体育館を借りて剣道のけいこをしたことがある。
その当時のことはだいぶ忘れてしまったが、西谷(菩提梯西側を通る急坂の車道)の途中にある宿坊に泊まり、剣道の稽古をしたり、久遠寺の朝夕の勤行に参加したり、身延山頂まで徒歩で登ったりした。
道場生は小学生から成人まで様々な世代の人がいたが、当時高校生だった私は、身延山頂に登るのにかなりへとへとになり、小学生が楽々と登っていて、自分の体力のなさにがっかりした記憶がある。

このバス停を通るバスを一度だけ利用したことがある。
とても楽で、あっという間に久遠寺に到着する。
しかし、やはり山門をくぐり、菩提梯をのぼって久遠寺本堂にたどり着いた方がご利益もありそうだし、気持ちもすがすがしくなる。
だから、体が動く限りは歩いて登りたいものだと思った。

※2011年9月撮影
※山交タウンコーチは2018年に山梨交通に吸収合併された。
※身延山ー久遠寺間のバスの運行有無はここ4年ほど訪問していないので不明。