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バス停のある風景:太兵衛平

「太兵衛平」たへいだいら
アルピコ交通バス
長野県松本市安曇
2015年11月撮影

上高地へのバス路線。
釜トンネル、そして上高地トンネル(上記写真撮影時は建設中)を抜けて最初のバス停が太兵衛平。
今まで、なんどもこのバス路線に乗ったが、ここで乗降した人は一人も見たことがない。
近くに、砂防事務所があるが、事務所に行く人が利用するのだろうか。
しかし、そういう事務所に行く人は車で行くだろう。
焼岳の登山者が利用する?
なぞといえば謎。
ちなみに、焼岳は現在噴火警戒レベル1。
火山性地震が増加するとレベルが引き上げられるとのこと。
北アルプス唯一の活火山は活動中。

このバス停を少し進めば穂高連峰が目の前に現れ、大正池が現れる。
次のバス停は大正池。
大正池で降りる人は多い。
ここから大正池を愛で、散策路を河童橋方面へと歩く人が多い。
大正池は大正時代の焼岳の噴出物で梓川がせき止められてできた池。

さて、太兵衛平。
その地名の由来は?
わからない。
太兵衛さんの小屋でもあったのか、そのくらいのことしか想像できない。

ちなみに、上高地から穂高岳を目指す登山道である重太郎新道。
その途中に紀美子平という場所がある。
そこは、今田重太郎さんが新道を作る際に、娘の紀美子さんをそこで遊ばせておいた場所。

最近のことはよくわからないが、このバス路線、バスが満席になると途中からの乗客を乗せない。
おそらく、山岳路線のため安全を考え定員オーバーを絶対にしないようにしているのだろう。
島々ー奈川渡ダム間は断崖絶壁上のカーブの多い道路だけに、特に慎重な運転が望まれる場所。
重量オーバーになってバランスを崩せば谷底に転落する。
ちなみに、この上高地線のバスは過去から現在に至るまで大きな事故はなかったと聞く。
この路線は昔から花形路線で、腕のいいドライバーが担当していたのだろう。