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さくらと鉄道

甲斐大和駅
タイトル画像は甲斐大和駅で待避する211系普通電車。

待避する211系電車と通過するE353系電車

甲斐大和駅、旧名初鹿野。
戦国武将武田勝頼最期の地である天目山に近い駅。
甲斐大和という駅名も悪くはないが、初鹿野という駅名の方が好きだ。
初鹿野はちょっとした難読駅名。
読み方は「はじかの」。
新宿から甲府方面へ向かう電車が、かつては日本一長いトンネルでもあった(大昔だが)笹子トンネルを抜けて最初に停車する駅が甲斐大和。
狭隘な山の中の駅。
ここから電車は再び長いトンネル二つを抜けて、勝沼ぶどう郷駅を経て甲府盆地へ向かって下っていく。
この駅を出て、左前方を眺めていれば、甲府盆地や南アルプスの山々が少しばかり見える。

勝沼ぶどう郷駅

甲府盆地の展望が開けるホームから
甲府方面へ向かうE353系電車
静態保存のEF64
通過する上りE353系電車
旧ホーム跡から見上げる
ホームから眺めたぶどうの丘、この写真左に甲府盆地が広がっている
左奥のかすんだ山並みが南アルプス

勝沼ぶどう郷駅。旧名勝沼。
昔は、スイッチバック駅で、現ホームのすぐ下に旧ホームが保存されていて遊歩道になっている。
高尾からずっと山の中を走り続けてきた電車の車窓風景が、開放感あふれる車窓になるところが勝沼ぶどう郷。
ここから、大きな円を描くようにして電車は甲府盆地へと下っていく。
甲府盆地から南アルプスまで見える車窓は圧巻。
とくに冬の好天時は素晴らしい。
そして桜満開時のこの駅はさらに素晴らしい。
特急で通過しても、その美しさに感嘆の声が車内のあちこちであがる。

この駅に来たとき必ず寄るのが、ぶどうの丘。
そこには天空の湯という温泉がある。
甲府盆地の眺めが素晴らしい天空の湯までは、駅からブドウ畑の間を歩いて約20分。
ただし、この桜の写真を撮った時は混雑必至なので湯には寄らなかった。

※2019年4月6日撮影