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287段を登り切った時の清々しさ

山梨県南巨摩郡身延町身延 2017年1月

身延山久遠寺。
日蓮開山の寺院。

身延山と言えば、菩提梯と呼ばれる287段の石段。
一つ一つの段が一般の階段の1.5倍以上の高さがある。

菩提梯 (再掲)

この石段は祖母が日蓮宗の信徒だったため、子供のころから登った記憶がある。
20代の頃は10分以内に登り切ったが、最近は20分もかかる。
年は取りたくないとつくづく思う(笑)

287段と言われているので、度々下から数えながら登る。
しかし、287段になったためしがない。
恐らく、途中で息が切れて苦しくなり、数を間違える。

登りきると、寒い冬でも汗が噴き出してくる。
個人的に汗かきだが。(笑)
登ってきた石段を振り返る。
目もくらむような高さ。
高所恐怖症ではないが。
高低差100mあまり。
すっと汗が引き、気持ちも新たになる。
何か神聖な場所にいると言う雰囲気に包まれる。
清々しい気持ちになる。

祖師堂、大本堂に参り、お札を購入し、帰途に就く。
大本堂の天井には日本画家の大家(おおやではない、たいか)加山又造画伯の「墨龍」が描かれている。
時間があればロープウエイで身延山山頂の思親閣にも参る。
ロープウエイ山頂駅からは身延町の街並み、富士川、そして富士山が良く見える。
思親閣裏手の山頂からは白根三山から甲府盆地までを眺めることができる。

明日からはもう3月。
春だ。

春の久遠寺は枝垂桜が美しい。
この時季は多くの参詣客観光客でにぎわう。
身延線の電車がぎゅうぎゅう詰めになる。
それに懲りて、この時季に参詣することは無くなった。

久遠寺山門 2015年4月10日

混むのが嫌いだから、変な時期に参詣する。
大みそかだったり、節分の前日にだったりする。(笑)
枝垂桜の咲くころ、暑い夏、何らかのお祭りがあるときはさけている。

帰りは菩提梯を下ることはめったにない。
急な坂や石段は、下りに危険が潜んでいる。

因みに私自身は日蓮宗の信徒ではない。
皆さんが、普段はあまり縁のない寺社に初詣に行くような感じです。

※菩提梯は2017年撮影