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御柱祭風景 2010.5

長野県諏訪郡下諏訪町。2010年5月。

木落しの豪快さで知られる奇祭「式年造営御柱大祭」、略して御柱(おんばしら)。
写真のこの場所は、下諏訪町注連掛(しめかけ)。
山より切り出された御柱は、木落坂で落とされ、この注連掛で数日間の休息をとり、写真中央の短い坂で再び木落しが行われる。
通称ミニ木落し。
落とされた御柱は、旧国道(人のあふれる川沿いの道を写真手前に向かって)を諏訪大社下社秋宮、春宮まで曳行されていく。
曳行…、引きずられていくといった方がよいだろうか。

この時、木落坂からミニ木落坂の間で、はじめて野生のニホンカモシカに出会った。
土手の藪の中にいたカモシカと目が合った。
距離は10mほどだっただろうか。
基本カモシカはおとなしいから、写真を撮ったりした。
カモシカはこちらが歌を歌うと、何事かと不思議そうに首をかしげるという。
やってみればよかった(笑)

その時の写真↓

この年だったか、下諏訪町の町のど真ん中を諏訪湖に向かってカモシカが駆け抜けていったと、全国ニュースになった。
カモシカが人里近くに頻繁に下りてきていたのだろう。
熊もカモシカのようにおとなしかったらと、ふと思うのであった。