自然坊

杜の都仙台の和食店「黒髙」料理長 外遊び好き焚火宴会人。ログストーブ発明者。趣味・渓流…

自然坊

杜の都仙台の和食店「黒髙」料理長 外遊び好き焚火宴会人。ログストーブ発明者。趣味・渓流釣り・刃物作り

最近の記事

釣り変人

「自転車釣り活動部」 幼少の頃から釣りキチの父に連れられ、海に通う週末だったので、釣りは生活の中の、あたりまえの一部であった。 様々な場所で、どんな仕掛けにどんな魚が食い付くか、そんな事が自然と身についていた。 中学生になって仲間と行く釣りはほとんど近場の釣りとは言えぬザリガニ釣りばかり。たまに近場の池で鮒や鯉を釣るくらいなものだった。 釣りを楽しみに行くと云うより、悪ガキ仲間と竿を垂らしながら落ちてガビガビになったエロ本のページを剥がしたり、カエルに爆竹を突っ込んでみた

    • 料理の構築

      ボクは根っからの割烹育ちで和食の板前なのだが、最終目標としているのが「モダン和食」なので、イタリアンやフレンチの調理手法を取り入れ、そのテイストを和食に組み込むことが多くなる。 単純に美味しいと云われるための、複雑な構築。 作り手の発案数種は素材によって倍加してゆくので、 組み合わせと調理法による矛盾と不具合を消去法で排除し、 最良と思われる一つを見出すに骨を折る。 和と洋の相性を探り出す引き出しを弄り、融合させ、 一つを絞り出すコトが個性であると思う。 これが一式料理や

      • 《牡蠣にまつわるエトセトラ》

        【松島牡蠣を試食するコト】 10月を迎え、真牡蠣が解禁になると、松島の牡蠣漁師たちは1年間育てた牡蠣を市場に出し始める。 生食の解禁はオゾン処理等の殺菌滅菌したのを検査に出して、その結果で出回るから数日後になる。 牡蠣養殖は通常2年3年と大きくしてから出荷するのだが、松島の牡蠣は1年で育て出荷し、全部出し切ってしまうのが昔からの養殖業態。 牡蠣にとっての栄養が良い海水だから、殻の大きさは小ぶりだが、1年で実入りの良い美味しい牡蠣になる。 10月の2週目辺りに、牡蠣漁師たち