支援という仕事がイメージしにくい訳

こんにちは、下里です。

さて、今日は「支援」というものが何をしているのか?また、私が思うこうすると分かりやすいを自分なりの考えや体験で書いていきたいと思います。なのでソーシャルワーカーさんやケースワーカーさんからすれば、???という点もあるかと思いますがご了承下さい。

まず前提として社会福祉の対象者は多肢にわたっているということです。なぜなら福祉の対象者の枠組み(福祉自体は幸福を求めることなので対象者は国民全員なのですが、サービスの対象者の枠組みは各法律に定められる)がいわゆる社会福祉六法「生活保護法」「児童福祉法」「身体障害者福祉法」「知的障害者福祉法」「老人福祉法」「母子及び父子並びに寡婦福祉法」(昔は父子が入ってなかった時代のを覚えていたら数年前に父子が入っていた)の六つの法律で、サービスに関するのは「社会福祉法」に規定されています。AZU@社会福祉士さんもnoteに書いてくださってましたので、詳しくはそちらをご覧いただければと思います。結構、法律で複雑(成年後見や障害などの新しい定義が入るともっと複雑だったりしますが)に関係しているのが現状ですね。

それで、まだ身近な「老人」や「身体障害」は多分分かりやすいし仕事内容も「介護」なのかな~という感じで分かりやすいかもしれませんし、「子ども」も誰もが子どもであったわけなので状態は分かりやすいが福祉の仕事の内容となると分かりにくい、「母子」とか「知的障害」ですがこちらは状態や状況が身の回りにそのような方がいないと分かりにくいですよね。「母子」のイメージは分かるが福祉で何してるの?とか「寡婦」って何て読むの?とか大学時代思いましたし、今も仕事で直接的に相談場面とかで関わることもなかったのですね。

同じ福祉にいても知らない・分からない福祉の領域があることが多いのが福祉でもあります(例えば設計士さんでも一般住宅と大きな商業ビルでは書くものが違うというように、他の業界でも同じようですが)

逆に家族内で支援を受ける方が何人かいるご家庭、例えば高齢で介護保険を使っているお母さんがと障害のあるお子さんとの母子家庭でとなるとケースカンファレンスなどで他分野の職員の方と一緒になって「そういえばそうゆう制度や使い方だったな~」などとなったりします。

で、自閉症圏の方達はというとまた別に「発達障害者支援法」なるものもあって、こちらは早期発見や発達障害者への支援となっていたり、発達障害だけでも精神保健福祉手帳の交付を受けることができたりして、医療や「障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援する法律」(略して障害者総合支援法)上での支給を受けられるように制度では改正さていってます。この辺は長くなるので詳しい方お願いします。

あと、知的障害だけでいえば「知的障害者福祉法」では定義がないが厚生労働省のホームページには「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態にあるもの」と定義し
 なお、知的障害であるかどうかの判断基準は、以下によった。 次の (a) 及び (b) のいずれにも該当するものを知的障害とする。

(a)  「知的機能の障害」について
 標準化された知能検査(ウェクスラーによるもの、ビネーによるものなど)によって測定された結果、知能指数がおおむね70までのもの。

(b)  「日常生活能力」について日常生活能力(自立機能、運動機能、意思交換、探索操作、移動、生活文化、職業等)の到達水準が総合的に同年齢の日常生活能力水準(別記1)の a, b, c, d のいずれかに該当するもの。

となってたり歴史上の精神薄弱者支援法から大きく変わっていたりするのでそのあたりの歴史もどなたか詳しい方が書いていただければありがたく思います。

で言いたかったのはそのイメージがこれらの言葉とかでも分からないし、あえて調べるわけでもないでしょうし、24時間テレビとかでちょっと出てきたり、一時期テレビドラマで篠原涼子がお母さん役で出ていた「光とともに…自閉症児を抱えて」というのもありましたね。なので

1.対象者のイメージが理解しにくい

それこそ典型的なカナー型の自閉症かつ重度の知的障害の方は実際には少なくて「とにかくふだん近くにいない」です。もうレアです。

以前も書きましたが最初から分かれていて、私など田舎育ちはまず会う機会がなく、高校生の時に近くの養護学校(今でゆう特別支援学校)に行って初めて話せない同い年ぐらいの子と触れ合ったのが最初ぐらいの記憶です。

発達障害は逆にスペクトラムなので状態像がはっきりとせずコミュニケーションや社会性が少しずれているかな?ぐらいの方も多いでしょうから「ああ、言われればあてはまるかも」という人がいたり、お母さんが他の子と発達に違いがあって、心配になって(最近では情報もインターネットで多く入れられうようになって情報過多ですが)お医者さんに相談に行くぐらい普通になったとも聞きますが、まずは「見ただけでは分からない」し、知的に高い方もいるのでコミュニケーションをとっていても「変わってるな~」ぐらいで、こちらがはっきりと認識できない為理解しにくいのかもしれません。

で、福祉ってその人たちに何するの、何かしてあげるの?というのが次の疑問ではないかなと思います。

2.福祉の仕事が何なのかイメージしにくい

まず、子どもが小さい頃なら母親がしゃべてくれますから役所のこども課とかの窓口で「相談」というものがありますよね。で、1歳半とか3歳時検診とかなら診察とか保健士さんからのアドバイスとかそこできになれば、訓練とかが受けられたりもしますがシステムとしては市町村や保健福祉圏域でのやり方がそれぞれあるでしょうし、受ける場所も保健センターだったり、子育て支援センターが保育所だたり、民間だったりにあってそこのに行くとかお誘いを受けたりします。この辺は保健の領域だたりするので詳しい方に聞いてください。

で、福祉ですが最近こそ「放課後等デイサービス」の話題がマスメディアでもでてきますので「ああ、障害児がいるのね」ぐらいは分かりますし「お勉強みたいな課題」「絵カード使うのね」ぐらいは知っている方も増えたのではないでしょうか?

また、成長して大人になると24時間テレビに出てくるようないわゆる「作業所でしょ?」となって、実際は作業所という種別はないのですがイメージとしては「就労継続支援B型」のようにお金(工賃)を利用者に払うために内職とか作業の補助をするのが福祉の仕事でしょみたいな感じがあるのではないでしょうか?重度の方の場合は老人のデイサービスみたいな「介護」と同じで「お世話」的なイメージかもしれません。

なんですが、「全く違います」というのが言いたくて、もちろん細かな点まで配慮できなかったり理解が苦手だたり、手先が不器用で動作や身体的なバランスが取れにくく、入浴で体を洗うのや排泄や衣類の着脱などの介助はありますが、基本は「どうやったらこの人が自分のやりたいことを見つけてできるように環境設定するか?」という「頭を使った仕事」です。

なので障害があっても一人ひとり、やりたいこと、暮らしのイメージがあって「経験したことないことはイメージがしにくい」というのは特性上すごく強いのですが、利用者さんのやりたいことのイメージを実現に持っていくよう考えて、経験の機会を創ったり、環境設定したり、チャレンジすることが私たちの重要な任務なんです。

言葉のない方たちのほんとの気持ちや考えを聞くのはできませんが表情や動きや落ち着きさなど(専門的には意思決定支援と言われるやつです)関わる何人もの人たちで多面的に考えて試行錯誤する面白さを伝えるのが守秘義務もあるのでなかなか上手くいかないのは否めません。

ですが、面白いし利用者さんと関わることがやはり好きな私たちは何としても伝え方を工夫しなければと考えてますので、上手く動画などでアップしていければと思ってます。

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