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石川子ども文庫連絡会への手紙

突然のご連絡になり不審に思われたかもしれません。私は野々市市の読書会連絡協議会の藤井と申します。〇〇さんの連絡先は、石川県の読書会連絡協議会(以下読連協と略す)の事務局から教えていたただきました。〇〇さんは県の読連協の名簿には石川子ども文庫連絡会代表とありました。実は先ごろ県の読連協の理事会で、児童書の読書会の方々とも連携して読連協の活動の幅を広げたらどうかとの提案があり、村井会長から野々市市の読連協で連絡を取ってみて欲しいと指示を受けました。

私は28年前に金沢市から野々市市に自宅を建て転入しました。家を建てることで野々市の住民意識が湧き、定年退職後は読書会に入れてもらって地域の人との交流で愛着も生まれてきました。野々市には子供の頃金沢にあった温かい人間関係が残っているような気がします。助け合って生きようとする気遣いが感じられ、金沢では失われつつある一体感があるような気がします。地域の読書会には、単に本好きの仲間が集まる読書会とは違う一体感が感じられます。

そちらの石川子ども文庫連絡会は、野々市の会ばかりではないのかもしれませんが、〇〇さんが代表ということであれば、野々市の会が中心的な存在なのでしょう。野々市市図書館が共催となっている全国高校ビブリオバトル石川県大会は、毎年野々市市が会場を提供しています。これも中心的な役割を野々市市が担っているのかもしれません。またこれは手前味噌になるのですが、令和5年度の全国優良読書グループ表彰に我が野々市野露読書会が選ばれました。このように野々市市には全国的にみても珍しい読書愛好家の多い地域と言ってもいいのではないかと思います。

さて今後、野々市市読書会連絡協議会と石川子ども文庫連絡会はより密接な交流を進めたいとお願いしたいわけですが、具体的には県の読連協の活動の中でご一緒させていただきたい案件があります。〇〇さんもご存知のことと思いますが、毎年のイベントに「本を読む仲間の集い」があり、今年度は9月29日に金沢市玉川こども図書館で予定されております。3つの課題図書を挙げて3グループに分かれて読書会を行うわけですが、その1つを児童図書でという提案が出ております。

もし〇〇さんのご協力をいただけるのであれば、この1つの課題図書を推薦して頂きたいのです。また推薦いただいた児童書の解説等の「助言」も担っていただけるとありがたいのですが、、、、

突然お手紙を差し上げて急なお願いになるのですが、ご検討いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。



5月15日 <追伸>
最終的に子ども文庫連絡会との連携については諦めることにした。児童書の読書会はどうしてもやる気が起こらない。読書の質があまりにも違い過ぎて、無理に読もうとするとストレスを感じてしまう。大人は大人の読書をするしかない。脳は子どもには戻れない。母親だから子どもに本を読み聞かせることができるのだ。ここまでの結論に随分時間がかかってしまった。思考能力に減退はあり得ないことが分かった。考える力はより緻密により困難に向かうのが自然なのだ。哲学がどんどん難しい問題に向かうのは当然の成り行きなのだった。

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