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関心を自己から他者へ

今まで書いてきたことは自分が果たしてどういう人間かを自分で知るためだった。どのように育ったか、大学入学、学生生活、職業選択、就職、結婚、サラリーマン生活、定年退職等をどのように経験し経過したかを書いてきた。正直に誤魔化さずに書いてきた。今月で71歳の誕生日を迎えるが、70年何とか生き繋いできたという感慨を持つ。つまらぬ人生とは思わないが、とても立派に生きたとは言えないのは確かだ。不器用で人との繋がりをどこかで避けてきた人生のように思う。仕事においては深入りしてきたが、プライベートでは誰に対しても距離を取ってきたと思える。臆病で慎重で飽きっぽく冷淡で独りよがりな、凡人だった。

さて、71歳の誕生日を迎えるにあたってそういう自分を捨てようと思う。自分を捨てて学問に残りの人生を充てたいと思う。読書会は続けるので小説は読むが出来るだけ切り詰めて、学術書を読んでいきたい。これまで自己が関心の中心だったのを他者から世界、社会、国家に移すことにする。これには、最近読んだ佐藤優の「国家と神とマルクス」の影響がある。私も自分で国家と神とマルクスを語れるようになりたいと思った。

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