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自分史

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2023年10月の記事一覧

自我崩壊の危機と本との出会い

自我崩壊の危機と本との出会い

文学との出会いと自我崩壊の危機の時期は重なっている。自我崩壊の危機の時期は生涯3回ある。高校1年次に最初世界文学全集と出会い、10冊ほど読み進んだあと現実感覚がおかしくなって登校拒否の事態を招いたのが1回目。サラリーマン生活中盤で、社長からのパワハラで鬱になってその回復のために読んでいた時期が2回目。そして定年退職したあと、居場所がなくなり精神的な基盤を求めるために地元の読書会サークルに入ることに

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就職したことの功罪

就職したことの功罪

ぼくの個人的な体験として地元の会社に就職して、38年間働いたことの自己評価をしてみたい。今になってまだそんなことを考えるのか、過ぎ去った過去をいつまでも引きずるのか、呆れるばかりだと思われるに違いない。生きていくにはそうするしかなかった、よく我慢してきたものだと言うこともできる。でも自分の人生はそれぞれの年齢で、その時その時で1回限りを生きてきているのだ。その掛け替えのなさは残念ながら若い時には感

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[自分史] 定年退職後の模索期2:公民館読書会との出会い

[自分史] 定年退職後の模索期2:公民館読書会との出会い

共働きだったぼくたちは同じ年に会社を退職する約束だった。妻が3歳下なのでぼくは定年後2年間は延長して同じ会社で勤めることにしていた。ところが2年目に配属になった部署はあまりにも過酷な環境に思えて妻との約束を破ることになった。当然猛反対を受けたがそれを押し切ってもぼくは退職したかった。妻が60歳になる歳まで(ぼくが62歳から63歳になるまで)の1年間は昼間は自分だけがフリーの状態になって、それまでの

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