インドを編む山荘(毎週ショートショートnote)
インドまで現地のスパイスを取りに行くところから始めるとは、師匠は変なことに拘りがある。
助手の私は、最高のカレーを作るため、師匠の言うことに絶対的に従っている。
「師匠、そろそろ休みませんか? ずっと山登りし過ぎて疲れちゃいましたよ」
「やれやれ、目的の山荘はまだこの山の先にあるんじゃ、野宿でもしたいんかえ?」
「うげえ……」
こんな異国の地で野宿なんてムリ。私は最後の気力を振り絞って山荘までの道をひたすら歩くのだった。
何時間掛かっただろう。
「着いたー!」
山荘に着くと私は一気に脱力した。
「よう頑張ったな。ここはな、インドの東西の中心地であり、すべてのスパイスが集まる場所じゃ。山荘だけど商売人も沢山おる」
言われてみたら、山荘の周りには売人が沢山いるのが見えた。
「ここでしか買えないモノもあるから、各地から人が集まる。だからこの山荘は、『インドを編む山荘』なんて呼ばれてるんじゃよ」
「へー」さすが師匠は物知りだ。
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毎週ショートショートnoteに参加させていただきましたー!
オチが薄い……。
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