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酒呑童子

酒呑童子伝説

酒呑童子については、様々な伝説がありますが、大まかなあらすじは以下の通りです。見出しの画像は酒呑童子(出所:ウィキペディア)。
鬼の酒呑童子は、丹波の国の大江山に住み、京に出ては、若い娘を襲ったり、誘拐したりを繰り返していました。一条天皇は、源頼光と藤原保昌らを征伐に向わせました。頼光らは、山伏の格好で、酒呑童子の居城に着きました。うまく酒呑童子をだまし、夜酒を酌み交わします。そして、頼光らは、酒呑童子と家来に八幡大菩薩から与えられた「神変奇特酒」という毒酒を振る舞います。寝入った酒呑童子を襲い、首をはね、それを持ち帰ります。だまし討ちですね。

源頼光と坂田金時(出所:今昔物語集現代語訳
https://hon-yak.net/25-6/)

御伽草子版では、頼光四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)が頼光に加わります。この中の坂田公時は、金太郎さんですね。依光たちが、京に帰る途中、老の坂にさしかかったところ、首が急に重くなり、動かなくなりました。仕方がないので、そこに首を埋めることにします。
これが、現在の首塚大明神という神社となりました。この神社の由来では、酒呑童子は、首を切られるときに、悔い改め、首から上の病気を持つ人を助けたいと言ったそうです。そのため、首塚大明神は、首から上の病気を持つに人に御利益があるそうです。
鬼や妖怪も祀ってしまうと、人々を護ってくれる神様に昇格するのですね。多変有益なシステムです。

首塚大明神(出所:日本伝承大鑑
https://japanmystery.com/z_miyako/rakusai/kubizuka.html)


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