見出し画像

神猿(まさる)

赤山禅院

見出しの画像は、京都赤山禅院の神猿(まさる)です。画像出所:宿坊研究会(https://shukuken.com/sekizanzenin-omamori)。赤山禅院は、御所から鬼門である東北に位置しているため、表鬼門を守護する方除けを担っています。そのため、表鬼門を守護する鬼門除けの猿の像が置かれています。申年は、鬼門とは反対の方角である西南西を指しますので、猿が邪気を払う力を持っているとされています。ただし、この猿は、檻に入れられています。かつて、夜に暴れていたため、閉じ込められたそうです。下の画像は、赤山禅院です。画像出所:トラベルjp(https://www.travel.co.jp/guide/article/28800/)。

赤山禅院

赤山禅院で祀られているのは、仏様ではなく、神様、それも中国の陰陽道の祖神です。延暦寺第三世天台座主、円仁(794-864)さんが、遣唐使で唐に居た時、その行程を守護したのが、陰陽道の祖神とされる赤山大明神(泰山府君)だったそうです。円仁さんが感謝し、赤山禅院を建立しようとされました。実際の建立は、第四世天台座主、安慧さんによって行われました(異説あり)。

京都御所の神猿

神猿は、京都御所の北東角、「猿ヶ辻」にもいます。赤山禅院の神猿と対応しています。北東は、鬼門ですので、この神猿が置かれています。ただ、赤山禅院の神猿と同様、暴れるため、檻に入れられています。下の画像が、京都御所の神猿です。画像出所:京都のお墨付き!(https://osumituki.com/kyotokanko/unexplored-region/126296.html)。

京都御所神猿

また、猿ヶ辻には、角がありません。鬼門の角(つの)をとることで、鬼門封じとなっています。下の画像は、猿ヶ辻です。画像出所:京都のお墨付き!(https://osumituki.com/kyotokanko/unexplored-region/126296.html)。

猿ケ辻




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