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脊髄刺激療法について

みなさんこんにちは。車椅子jdのゆめほです。

今週膀胱ろうの手術をしたばかりなのですが、来週もう1つ手術を受けてきます。脊髄刺激療法(SCS)です。今回はそれについて書いていきたいと思います。

脊髄刺激療法(SCS)とは

脊髄刺激療法は英語でSpinal Cord Stimulation:SCSといいます。どのような治療かというと以下の通りです。

脊髄刺激療法(SCS)では、脊髄の硬膜外腔に直径1.4mm程度の、細くて柔らかい電極(リード)を挿入し、臀部もしくは腹部に植え込んだ刺激装置(ペースメーカに類似したIPG)に接続して、脊髄に弱い電気刺激を与えます。
痛みの感覚は、痛みの信号が神経から脊髄を通って脳に伝わることで認識されます。SCSを行い、脊髄に微弱な電気を流すことにより、痛みの信号を脳に伝えにくくします。

https://www.iwai.com/inanami-sekitsui/shujutsu

簡単に言うと背中に電極を埋め込み、脊髄に弱い電流を流すことで疼痛コントロールをするという治療です。この治療により痛みが完全になくなるわけではありませんが、うまくいくと半減すると言われています。

対象疾患や症状

神経の異常や血流障害による痛みなど、慢性難治性疼痛に効果があると言われていいます。対象疾患は主に以下の通りです。

  1. 腰部脊柱管狭窄症

  2. 腰椎手術後症候群

  3. 末梢血流障害(ASO、バージャー病、レイノー病など)

  4. 複合性局所疼痛症候群

  5. 帯状疱疹後神経痛

脊髄刺激療法の流れ

この治療は一度電極を試験的に挿入し、実際に効果があるかを試すことができる、トライアル手術を受けることができます。多くの場合、トライアルを受け、実際に効果があった際、電極と一緒に刺激装置も埋め込む、本埋め込み手術を受けることになります。効果がなかった場合は、電極を抜去することができます。本埋め込みを受けたあとは、自身でリモコンを操作することで、電流の強さを変更することで疼痛コントロールをすることができるようになります。

私の場合

私の場合、慢性疼痛の原因は線維筋痛症のため、本来対象疾患ではありません。今回私がこの手術の適応になったのは、足の痙縮があり、そのせいで歩きづらく、痛みも出ていたためです。先月、トライアル手術を受けました。その際、線維筋痛症の痛みも電流を流すことで和らぎました。電極を身体にいれ、電流を流すことで、私は疼痛コントロールをすることができると感じたため本埋め込み手術をしようと決めました。

今後の展望

今後は線維筋痛症の人にもこの手術の適応が広がればいいなと思っています。原因がわかっていない線維筋痛症で手術をするというのは難しいことだと思います。でも疼痛コントロールの手段が増えるという面で治療の1つに加わればよいなと思っています。私が今回埋め込み手術を受け、経過を発信することでその第一歩に繋がればいいなと考えています。

終わりに

今回は私が今月受けるもう一つの手術である脊髄刺激療法について書きました。来週手術なので頑張ってきます!

参照


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