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間違った英語習得の考え方


英語を幼児期から習わせている子供の親と話をしていて、気になる英語習得の考え方に出会うケースがあります。英語学習に絶対はないので否定などはしないようにしているのですが、経験上で間違っていると自信を持って言えることだけ記しておきます。参考までに見てみてください。

■英語と英会話を混同

英語に熱心な親が英会話学校に子供を行かせて、英会話を頑張っているのをよくみます。英会話自体は必要なスキルの一つですが、英会話だけで英語ができるようになることはないでしょう。

参考になるのが、英語圏での移民が英語は話せるけど学校についてい生徒が多いことです。実際に私もアメリカで多くのメキシコ人が英語の授業についていけずに苦労している所をみました。日本でも日本語は話せても学校に授業についていくのが難しい子供は日本語の読み書きが苦手だったりします。

非英語圏で一番重要なことは「リーディング力」です。リーディング力を伸ばして、あげる事によって英語が最短で習得できます。英会話は並行して進めていくものと認識した方がいいでしょう。


■早期の英語習得が日本語をダメにする

これは英語に積極的でない親が言うケースが多いです。重要なことは「日本人にとって日本語が母国語」ということは幼児期から英語教育をするしないには関係のないことです。小学校に入る前までに強固な日本語の習得をさせてあげてください。日本語が上手く使いこなせないのに英語ができる状態は好ましくないでしょう。

世界中には2カ国語以上の複数の言語を話す人が数多くます。また、複数言語で幼児期から教育を行う国が欧米や東南アジアを中心にあります。それらの国でも主言語を習得させてから副言語を習得させます。

日本語環境で日本語を習得するように、まずは英語環境を整えてインプットを進めながら、小学校に入る前から少しずつ、日本語の「あいうえお」を学ぶように「ABC」を勉強していきましょう。

一つ気をつけてほしいのは、日本語を習得するのに日本語を勉強しようとは言いませんよね。特に子供のうちは勉強が嫌いにならないように気をつけると思いますが、英語も勉強ではありません。楽しく自然と学んでみましょう。

■英語を翻訳したり、日本語で説明する

子供の英語習得を進めていると、英語だけで理解が追い付いていないと思い、翻訳したり、日本語で説明してしまったりといった事をしてしまうと思います。

実際、私も同じような経験をしました。確かに日本語で情報をサポートした方がいい場合もあるかもしれませんが、幼児期にはなるべく避けた方がいいです。幼児期は「英語を英語でインプット」できる唯一の時期です。親としてはさらにインプットしてあげたいと思うかもしれませんが、その場合は頑張って英語で教えてあげましょう。


■まとめ

幼児期の英語習得に関しては、日本は発展途上です。きちんとした情報を精査して、子供の英語習得を進めていきましょう。
考えるポイントとしては親として日本語を子供に習得させる時にどうしているかを考えて、それを英語に当てはめてください。それでも当てはまらない場合は日本の情報でなく、なるべく海外でどうやって教えているかを参考にすれば、正しい情報にアクセスできると思います。

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