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エッセイ的な記事

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2021年4月の記事一覧

スマートフォンを葬る

時々、およそ月一程度の頻度でスマートフォンを捨てたくなる。 月に一度、月が満ちるように 月に一度、スマートフォンを捨てたいという衝動が押し寄せる。 今回はこれまでに考えたスマートフォンの捨て方を列挙いたします。 可及的派手に、残酷に、後腐れの無いように、跡形も残さずにスマートフォンを葬りたくて、一生懸命考えて、しかし全く実行に移されなかった不遇のアイデア達を皆様に託します。 皆様がスマートフォンを葬る際の参考になれば幸いです。 1. 川に投げる 橋の中心まで行って、投げ

バグの妙

割と好きなゲームのバグについて。 8月32日。 夏休みの延長戦。 永久のぬるま湯の第一歩目である。 一見幸せな、いつも通りの夏休み。 しかし、どこかおかしい。 異常が日常を蝕む。 窓が開いているのに外に出られない。 皮膚が緑になっている。 バグった日記。 文字化けする会話。 こんなにボロボロになりながらも、続行される夏休み。 かつての快楽に醜くしがみ付く、死にゆく廃人の頭を覗いているよう。 夏休みは終わるから、素敵な思い出たりえるのか。 はい。

威風堂々よ、私に勇気を

Pomp and Circumstance Marches -by Edward William Elgar. エドワード・エルガー。近代英国を代表する偉大な作曲家である。 英国一の作曲家と称えられ、最高の栄誉であるサーの称号まで与えられたエルガーだったが、1899年に出世作「エニグマ」によって、名声を得るまでは全くの無名だったという。この時、42歳。遅咲きの人であった。 彼の代表作といえばやはり「威風堂々」第一番だろう。 時の王太子アルバート・エドワードはいたく気に

やっぱり人間が好きーGunslinger Girlー

みんなやっぱり人間が好きなのだなと気づいた話。 GUNSLINGER GIRLを知らないと読んでもわかりません。 ずっとGUNSLINGER GIRLという漫画が好きである。 どんな話か。 ざっくりいうと少女の改造人間"犠体"を運用するイタリア政府非公式の暗殺機関の話である。 後のためにもう少し詳しく内容を補足すると、その暗殺機関は表向き、公営の福祉公社を装っている。身寄りがなかったり、重病で親に見放されたり、社会的に見捨てられた少女を治験体として引き取り、大量の薬品に