小児医療センターの歯科口腔診療体制について 予約の混雑 口唇裂、口蓋裂は

平成27年9月定例会 福祉保健医療委員会

【所管事務に関する質問(小児医療センターの歯科口腔診療体制について)】
細田委員
1 5か所ある県立施設障害者歯科診療所及び埼玉県歯科医師会口腔保健センターにおける利用状況と予約待機状況はどうなっているか。
2 小児医療センター新病院では、障害児に対する歯科診療体制を整備していくのか。


健康長寿課長
1 平成26年度の実績について説明する。埼玉県歯科医師会口腔保健センターの延べ患者数は7,713人であり、予約待機期間は1か月から1か月半程度で、場合によってはそれ以上となることもある。ただし、歯が痛いなどの急患については当日又は翌日には対応している。県立施設障害者歯科診療所については、県総合リハビリテーションセンターの延べ患者数は5,036人、そうか光生園の延べ患者数は2,628人、あさか向陽園の延べ患者数は2,522人、嵐山郷の延べ患者数は5,182人、皆光園の延べ患者数は3,638人であり、予約待機期間はいずれも2週間程度である。


小児医療センター建設課長
2 小児医療センターの歯科においては、院内のほかの診療科を受診している患者を対象として歯科治療を行っている。主な治療内容はいわゆる虫歯と歯周疾患であり、平成26年度の延べ患者数は3,970人である。現在、常勤の歯科医師1人、非常勤の歯科医師2人の合計3人の体制で対応している。歯科を受診する患者のうち、障害児の数について正式な統計はないが、おおむね2割程度である。まずは、高度専門の治療を必要とする患者の歯科診療にしっかり対応していくことが優先事項であるので、一般の障害児の外来診療枠を新たに設けることは難しいと考えている。新病院でも現状と同様の運用を考えている。


細田委員
1 先日の一般質問で、県南地域で障害児が増加していることを踏まえ、特別支援学校の新設を提案した。同様に、県南地域では障害児の歯科診療体制の充実が必要である。小児医療センター新病院における障害児の歯科診療体制を充実させてほしい。
2 先天性疾患である口唇裂、口蓋裂の治療に対し、小児医療センターでは非常勤医師も交えたチーム医療体制で取り組んでいると聞いているが、小児医療センター新病院ではどのような診療体制で対応していくのか。
3 遠隔胎児診断支援システムを導入するとのことだが、診断支援の対象として口唇裂、口蓋裂は含まれているのか。

小児医療センター建設課長
2 口唇裂、口蓋裂に対しては、現在、形成外科医、耳鼻科医、矯正歯科医、言語聴覚士を柱としたチーム医療体制で取り組んでいる。平成26年度の新規患者数は54人である。診療は主に形成外科が担当している。口唇裂、口蓋裂は治療の難易度が高いが、非常勤の矯正歯科医に診察に来てもらい、ベストとは言えないものの、安定したチーム医療を提供している。新病院でも当面は現状のチーム医療体制を維持し、可能な限り対応していきたい。


保健医療政策課政策幹
3 遠隔胎児診断支援システムによる支援対象は主に先天性の心疾患であると思われるが、口唇裂、口蓋裂も対象となっている。

細田委員
口唇裂、口蓋裂のある子供は、県内では年間50件から70件くらいの推移で生まれている。小児医療センター新病院で最先端の医療を提供するという観点から、常勤の口腔外科医を配置してほしい。

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