マガジンのカバー画像

ハガキ職人から放送作家、そして廃業へ。

20
ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』のハガキ職人から放送作家になった、僕の16年間の回顧録です。
運営しているクリエイター

#会議

ハガキ職人から放送作家、そして。10

【放送作家7年目(28歳) 2008年】  また別の会議では、違う意味で苦戦をしていました。それは深夜のテレビ番組で、総勢20人規模の会議。そこに、番組MCのタレントさんからの紹介という形で、僕が途中参加することになったのです。  しかし、僕は完全に招かれざる客でした。  MCがゴリ押しで新しい作家を連れてくるのは、現状のスタッフ(作家)に満足していないから? そう勘ぐられたのか、僕に対する風当たりはやけに強く (新しい作家なんて要らないでしょ!)  そんな空気はガ

ハガキ職人から放送作家、そして。9

【放送作家7年目(28歳) 2008年】     僕はゴールデンのテレビ番組の会議に加わることになりました。以前、お笑いライブでご一緒した先輩のHさんが、その番組のチーフ作家をやっていて一存で呼んでくださったのです。  その番組にはすでに6人の作家がいて、深夜枠からゴールデンに昇格したのを機に、(作家では)僕一人が新たに加わるという形でした。  Hさんに呼ばれてテレビ局に行くと、何の説明もなくポンと会議に入れられました。僕を含めた作家7人と、チーフプロデューサー(総合演出)