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森での教育

超限界集落にファミリー移住する時に、皆さんが一番懸念されることの筆頭格が、お子さんの学校問題という方も少なくないかと思います。

森の国リパブリック構想では、そこをどう考えているかをお伝えしたいと思います。

まずその前に、現在の教育に対する課題をとりあげたいと思います。


シンプルにまとめると、

1.相変わらずの偏差値重視で、型でハンコを押したような大人を量産する戦時中体制になっている。(金太郎あめ製造工場)

2.それに伴い、そこに馴染めない多くの子供がドロップし、あるいはそのまま大人となり、社会的不適合者として引きこもりになる。(自己肯定感の欠落を招いている)

3.同時に多くの教員(先生)が精神疾患で休職している。(公立小中高で年間5,000人以上/約92万人中)

私自身、長年深刻な問題と捉えています。


一方で、政府はGIGAスクール構想を打ち立て、1人に1台タブレット端末と超高速通信の学習環境を与えることで、「公正に個別最適化された学びや、創造性を育む学び」を目指しています。

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また他方では、多くの中山間地域で、廃校となる小中学校が激増しており、ここ数年の廃校数は年平均400校を超えているのが現状です。

ここで、これらを掛け合わせると未来の教育環境を創り出せると考えました。


具体的には、廃校となった施設の有効な再活用策として

【自然豊かな田舎の学校】 x 【オンラインによる高度なカリキュラム】

は非常に相性が良い解決策と考えています。


加えて、少人数クラスにすることで、全ての先生と児童が家族のように近い関係性で生活を共にすることができる(実はここが一番メリットがある)と考えています。


こんな場面が想像できませんか?

「○○くんはノコギリクワガタに目を輝かせるから、苦手だった算数を昆虫を使って説明したら、数字アレルギーがなくなったね。」

「○○ちゃん、今日の「おはよう」いつもと違って少し元気ないけど、何かあったのかしら?お母さんに連絡してみよう」

先生が児童に対して、こんなキメの細かい接し方は30人クラスではできませんよね。

でも5人のクラスならそれは可能だと思います。

また、先生と児童のコミュニケーション量が増えることにより、

・児童が見守られているという実感(愛情)を感じ、自己肯定感が増す。

・先生も、担当児童数が減ることで単純にワークボリュームの減少と共に、個々の児童との密接な関係性が先生自身のモチベーションに繋がり、精神疾患が減る。

ことが期待できると考えます。



ところで、N高ってご存知ですか?

ドワンゴというオンラインゲームメーカーの代表 夏野剛さんが運営する通信制高校「N高等学校」のことで、豊富でハイクオリティなオンライン授業を配信し、まさにGIGAスクール構想の目指す「公正に個別最適化された学びや、創造性を育む学び」を実現している学校です。

2020年現在で1万5千人の生徒数を誇り、国内最大の通信制高校となりました。

このN高では、スポーツ選手、プロ騎士、プログラマー、ミュージシャン、ファッションモデルなどなど、多種多様な高校生が学んでいます。

一つ例をあげると、フィギアスケートのオリンピック代表の紀平梨花さんもその1人です。

夏野さんに言わせると「紀平さんに体育の授業いる??」笑

ってことです。

本当にその通りですね。

高校生に自分の目指す大人像があり、そこに向かう上で最適な環境を創る。

N高には、起業部や投資部、eスポーツ部といった面白いカリキュラムも準備されています。




自然との共生も大切な教育環境。

養老孟司さんの言葉を借りると、

「自分が幼少時代は「自然」(人間の意識から離れた場所)の中での生活がメインであった。そのため、規律、規範を教えるための学校、教室があった。

ところが、今は学校の外も「人工物」(人間の意識で作られたモノ)ばかりになっている。あまりにもアンバランスである。」


養老孟司「自然とは」インタビュー


画一的に机が並べられ、先生が入ってきたら「規律、礼、着席!」。

世界的に見ると軍隊教育のような体制をいまだに続けている日本の学校、いいかげん時代錯誤だと思います。


以上のようなことを踏まえ、森の国リパブリックでは、

「公正に個別最適化された学びや、創造性を育む学び」

実現するための教育環境を創って行きます。




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